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伊勢の文筆家が新書出版-伊勢に集結する「女神さま」フィーチャー

伊勢の文筆家が新書出版-伊勢に集結する「女神さま」フィーチャー

伊勢の文筆家が新書出版-伊勢に集結する「女神さま」フィーチャー

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 伊勢神宮に詳しい文筆家の千種清美さんが4月、伊勢神宮に多く祭られる「女神さま」について書いた新書「女神の聖地 伊勢神宮」(小学館)を出版した。

「女神の聖地 伊勢神宮」(小学館新書)伊勢神宮の女神一覧表

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 伊勢神宮に仕えた斎王が住んでいた宮殿「斎宮(さいくう・いつきのみや)」があったとされる明和町在住の千種さんはNHK津放送局アシスタント、タウン誌「伊勢志摩」編集長を経て、皇学館大学(伊勢市神田久志本町)非常勤講師や明和町観光大使などを務める傍ら、伊勢神宮や式年遷宮に関する講演、執筆活動などを行っている。  

 同書では、古事記や日本書紀に何度も登場し女神だとされる伊勢神宮内宮(ないくう)正宮に祭られている「天照大神(アマテラスオオミカミ)」、外宮(げくう)の祭神「豊受大神(トヨウケノオオミカミ)」や伊勢神宮を伊勢に導いた「倭姫命(ヤマトヒメノミコト)」など「なぜ伊勢には女性の神様を祭る神社が多いのか?」について考察、遷宮の復興に働いた尼僧の慶光院上人など伊勢神宮に関わった女性たちについてもフィーチャーする。

 千種さんは、木村尚三郎さんが書いた「男時・女時の文明論」(PHP研究所)を基に、神宮の歴史を「男時」と「女時」で分類し、「現在は『第2女時』に当たるため、優しくソフトな女神さまが注目を集めるのでは」と説く。「女神をまつる伊勢神宮」の章では、伊勢神宮125社(祭神=141座)のうち43社(44座)が女神を祭っていることと共に神宮の一覧表、分布図などで分かりやすく説明する。

 千種さんは「内宮・外宮の式年遷宮を終えて、伊勢神宮について新たな視点で書きたいと思っていた。なぜこんなに女性の参拝者が多いのかという疑問から女性を一つの切り口にしていくと女神が見えてきた。『女時』の今だから、おだやかな女神さまにお参りしたいという希求が根底にあるのでは。しかも、伊勢神宮の創建や式年遷宮にも多くの女性たちが関わっている」と話す。

 価格は799円。全国の書店、ネット書店などで扱う。

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