伊勢神宮外宮別宮「土宮」宮川堤防の守護神も新宮にお引っ越し

伊勢神宮外宮別宮「土宮」宮川堤防の守護神も新宮にお引っ越し(写真は1月27日の川原大祓)

伊勢神宮外宮別宮「土宮」宮川堤防の守護神も新宮にお引っ越し(写真は1月27日の川原大祓)

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 豊受大御神(とようけのおおみかみ)を祭る豊受大神宮=伊勢神宮外宮(げくう)境内にある別宮「土宮(つちのみや)」の第62回の式年遷宮行事が滞りなく終了した。1月28日は、神様のお引っ越しにあたる「遷御(せんぎょ)の儀」が澄み切った冬空の下、月明かりに照らされながら粛々と行われた。

【その他の画像】伊勢神宮別宮「土宮」の式年遷宮行事

 土宮の主祭神は大土乃御祖神(おおつちのみおやのかみ)。かつて外宮所管社の一つだった同宮は崇徳天皇の1128年に宮川の治水、堤防の守護神として別宮に格上げされたとされる。外宮第一別宮の「多賀宮(たかのみや)」に登る階段下にあり、他の別宮が全て南向きなのに対して、同宮だけは東向きに立つ。

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 現在の伊勢市の西を流れる宮川は、延長約90.7キロの県内最大の河川。国土交通省の全国一級河川水質検査で何度も全国1位となっているため「日本一の清流」といわれているが、同宮が格上げされる当時は治水技術も発達しておらず、氾濫による被害が相次ぎ、地域住民にとっての治水は念願で、同宮への祈りは切実だった。

 土宮の一連の遷宮行事は、昨年8月10日「立柱祭」「上棟祭」、9月15日「檐付祭(のきつけさい)」、10月25日「甍祭(いらかさい)」、今年1月26日「御戸祭(みとさい)」「御船代奉納式(みふなしろほうのうしき)」「洗清(あらいきよめ)」、1月27日「杵築祭(こつきさい)」「後鎮祭(ごちんさい)」「川原大祓(かわらおおはらい)」、1月28日「御飾(おかざり)」「遷御」、1月29日 「大御饌(おおみけ)」「奉幣(ほうへい)」。

 御戸祭、御船代奉納式、洗清の祭典が行われた1月26日の天気は晴れ。その夜、伊勢地方にはまさに洗い清めるがごとく雨が降った。翌朝27日、杵築祭、後鎮祭、川原大祓は降った雨のせいで清らかな澄み切った空気の神域の中で行われた。28日・29日は寒波の影響で気温が下がったものの、全ての祭典が雨に降られることなく斎行された。

 残す別宮の遷御の儀は2宮で以下の通り。2月28日「月夜見宮」、3月15日「風宮」。

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