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志摩の代々木高校で1泊2日の入学試験-即戦力のプロ目指す料理人コース

志摩の代々木高校で1泊2日の入学試験-即戦力のプロ目指す料理人コース
(朝日を受けながら朝食を食べる受験生)

志摩の代々木高校で1泊2日の入学試験-即戦力のプロ目指す料理人コース (朝日を受けながら朝食を食べる受験生)

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 伊勢志摩国立公園・賢島に本校を持つ通信制高校「代々木高校賢島本校」(志摩市阿児町)で2月2日・3日、即戦力の料理人を養成する「伊勢志摩料理人コース」の入学試験が1泊2日で行われた。

【その他の画像】志摩市・代々木高校「伊勢志摩料理人コース」入学試験

 文部科学省の「学校設置基準」を大幅に譲歩できるようにした「構造改革特区法」により認可された同校は、地域の不登校の生徒や高校を中途退学後もう一度勉強したいという人などの受け皿となると共に、伊勢志摩の豊かな自然とスポーツに適した環境を生かし、プロゴルファーを目指す「アスリートゴルフコース」など全日制高校ではできないサポート体制を用意する。

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 「伊勢志摩料理人コース」は開校翌年の2007年に開設した特別コースで、伊勢志摩の旅館やホテルなどで働き、料理の勉強・経験を積みながら高校に通い卒業を目指すことができる。生徒は各施設の寮に住み込み月々の給与を支給されながら、修業中の時間も単位として認められ、さらに在籍中に調理師免許やふぐ取り扱い資格の取得もできるメリットがある。

 1泊2日の入学試験は、筆記試験のほかに、親の手助けなしに1人だけで朝決められた時間に起床できるか?掃除・洗濯など基本的なことができるか?あいさつや言葉遣いなどコミュニケーション能力はあるか?などをチェックする。人生経験の浅い受験生たちがすぐ社会に飛びみ継続して就業できるかを判断するため試験担当者も別の部屋で宿泊を共にし適正を見極める。

 この日受験したのは東京、埼玉、大阪出身の男子3人。「海外の日本料理店で働きたい」と明確な目標を持つ生徒や「料理を作るのが好きだから」と漠然と答える生徒、「(高校・仕事を)絶対辞めない」と強い決意を持つ生徒。受験生にとって最も難問となるのは翌朝の起床。問題は「7時に教室集合。身支度を調えて5分前に入室を完了すること」。

 3人は筆記試験、夕食作り、洗濯、起床、朝食作り、清掃などを難なくクリア。その後、県内の調理師らでつくる「伊勢志摩料理クラブ」(鳥羽市)の代表を務め同コース統括顧問の掛橋友二さんとの最終面談に臨んだ。掛橋さんは「博打や酒にはおぼれてはいけない。先輩たちを見て習い、仕事を早く覚えること。仕事に専念、努力すること」など仕事の厳しさ、親から離れ自立して生活しなければならないことなど、「覚悟」の再確認を行った。3人は無事合格を決め、その日のうちに修業先となる宿泊施設や飲食店が紹介された。

 担当教諭の野田雄彦(かつひこ)さんは「当初は筆記試験と面談だけで合否を決めていたが、就業先で朝起きられず遅刻をし、それが元で辞めざるを得なくなった生徒が出たため、入学時に生徒の覚悟を確認することが大事だと思い、1泊させて適正を判断するようにした。通常の生徒なら普通に高校に進むことになるが、このコースの生徒たちは中学を卒業してすぐ、14~15歳の年齢で人生の岐路に立たされ、覚悟を決めなければならない。くじけることもあると思うが、温かく見守っていきたい」話す。

 近年は、昔のように中学卒業者(15歳以上)が調理人として就職することはまれ。技術の習得率が高い若い時期から調理の仕事を指導し実践させることができるため、人材不足が叫ばれる調理人業界においても、優秀な人材の確保につなげることができることから同コースは注目を集めている。

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