伊勢市のステンレス加工を専門に行うライジングステンレス(伊勢市村松町、TEL 0596-37-5775)が、「絶対割れない鏡」を商品化した。
同社は、階段などの手すりや看板、シンク(流し台)などのステンレス加工を得意とする加工会社で、設立は1997年。社長の山本正治さんが伊勢市にできた職業訓練校(現・南伊勢職業能力開発促進センター・ポリテクセンター南伊勢)で第1期生として技術を学び経験を積んだ上、独立。まだステンレス加工技術が確立していない時代から独自のノウハウを蓄積し、40年以上の実績を持つ。
ステンレスは、鉄の耐食性を向上させるために開発された、鉄にクロムを10.5%以上混ぜた金属のことで、100%リサイクル可能。クロムのほかにニッケルやモリブデンなどほかの金属を混ぜ、含有量の違いで80種類以上のステンレスができる。ステンレスの名は「Stain(汚れ)」+「less(ない)」の意味を持ち「サス(SUS)」とも呼ぶ。ニッケルを混ぜたSUS304(サスサンマルヨン)が一般的。アイフォーン(iPhone)4/4S、5/5sのフレームに無垢(むく)のステンレス鋼板(SUS304相当)が採用され、機能だけでなく高級感と剛性感、洗練されたファッション性が人気を集めた。
「絶対割れない鏡」は、横幅14センチ、高さ16センチ、奥行き6センチのステンレス製。表面を鏡仕上げし、裏面は金属の硬いイメージを柔らかいイメージにするためにバイブレーション加工で仕上げた。開発は、同社の山本純也さんが担当。
純也さんは「割れないため置き場所の心配をする必要がないことや、自由に鏡面の角度を変えることができること、割れないことでメール便でも発送できるようにデザインしたことなどが特徴」と説明する。
「大きさ、形状などを変えたオーダーメードにも対応可能。等身大サイズの鏡や自宅の壁を鏡化することも問題なくできるので、気軽に問い合わせいただければ」とも。
価格は送料込みで5,400円。雑貨店「Terang Bulan(テラン・ブラン)」(伊勢市岩渕、TEL 0596-22-5617)と自社ホームページで購入できる。