昨年7月に南鳥羽の自然豊かな森の中にオープンしたブルーベリーの摘み取り体験などができる農園とブルーベリーのスイーツなどが楽しめるカフェ「みのなる森 とこよの郷」(鳥羽市畔蛸(あだこ)町、TEL 0599-33-7166)が6月27日、2シーズン目の営業を開始した。
同園は、風光明媚(めいび)なパールロードから相差(おうさつ)ジャンクションを降りるとすぐ。約2万坪の森の中に、全国の港湾・護岸工事用に使用する大きな花こう岩「紀州石」を約1000トン以上贅沢に配置する。実のなる木を中心に植えた農園で、メーンの畑ではブルーベリーをポット栽培する。
ラビットアイ系の「ブライトウェル」「ブルーマル」、南部ハイブッシュ系の「アクアシェル」、北部ハイブッシュ系の「スパルタン」4種計600本。さらに昨年、南部ハイブッシュ系の「ミスティー」30本を加えた。そのほか、カフェ「TOKOYO CAFE(トコヨカフェ)」、ショップ「郷のお店」などを併設する。
同施設を運営するのは、港湾事業・海運業などを手掛ける盛徳海運建設(鳥羽)。同施設の守人(しゅじん)は同社社長の小田徳彦さん。小田さんは「おかげさまで昨年オープンさせていただき試行錯誤しながら2年目を迎えることができた。今年は5月の日照時間が長かったこともあり大粒のブルーベリーがたくさん出来た。昨年よりもさらに快適に過ごせるようにガーデンもリニューアルしたのでぜひお越しいただければ」と呼び掛ける。
最も眺めの良い丘からは正面に、太平洋と的矢湾、安乗(あのり)岬、西の方向には渡鹿野(わたかの)島、横山展望台、世界遺産「熊野古道」につながる熊野灘が展望できる。さらに、「『ここからでは初日の出は見ることができない』とお客様から指摘を受け、もう一カ所初日の出を見ることができる眺めの良い丘を作った」と小田さん。
園内にはブルーベリーのほかに、日本のミカンの原種とされ鳥羽市の木に指定されているヤマトタチバナの木、8種類のオリーブの木、イチジクやモモの木も栽培。
小田さんは「昨年は『石愛好家』のお客様もやってきてくれて、いろいろと石について説明すると大変喜んでくださった。紀州石がほとんだが、鳥羽の菅島の石、僕の生まれ故郷の兵庫県にある離島『家島』の石をアクセントに配置。福島県小名浜の石はある2カ所に施した。小名浜の石がわかれば凄いと思う」と話す。
カフェメニューは、凍らせたフレッシュブルーベリー約100グラムをミキサーに掛けヨーグルトや牛乳などを加えたブルーベリースムージー、ブルーベリーフラッペ(バニラアイスのせ)(以上500円)、コーヒー(300円)など。ショップでは朝摘みブルーベリー100グラム(400円)とオリジナルブルーベリージャム(700円)などを販売する。
営業時間は10時~16時。農園での摘みとり体験は要予約で、大人=1,500円、4歳~中学生=1,000円、4歳未満無料。