津市出身で現在は京都府宇治市在住の駒田典子さんの油彩・鉛筆画の個展が現在、伊勢・おはらい町「ギャラリー・カフェいっぷく」(伊勢市宇治浦田、TEL 0596-24-5020)で開催されている。
子どものころから絵を描くのが好きだったという駒田さんは、日展の洋画家・故森谷重夫さんに師事。1994年に津市展で津市長賞を受賞。もっと絵を学びたいと1997年からの4年半、画家のアメデオ・モディリアーニも学んだフランス・パリの美術学校「アカデミー・ド・ラ・グランド・ショミエール」に留学し「ひたすらデッサンを描き続けた」(駒田さん)という。
展示作品は、パリで遊んで学んで描いた「ラ セーヌ ポンヌフ」「コンシェルジュリー」など油彩6点と鉛筆画12点。
駒田さんはパリでの思い出を「フランス語はしゃべれない。日本語を学びたい学生が多く、みんな私のところにやってきて日本語で話すので、言葉の苦労はなかったが、その後京都に移住してからは当時の友人が訪ねてくれている」と話す。
駒田さんは「鉛筆でもこんなに描けるんだ、こんなに訴えることができるんだと思ってもらえればうれしい。気軽に足を運んでいただければ」と呼びかける。
「ギャラリー・カフェいっぷく」は、伊勢神宮・神楽殿の畳を替えていた畳店の古民家を改装して昨年オープン。定期的にさまざまな作家の作品を展示する。メニューはコーヒー、ココア、紅茶(以上450円)、コーヒーセット(650円)など。
営業時間は平日13時~16時、土曜日曜祝日12時~16時、木曜定休。