賢島のすぐ近くにあるホテルプロヴァンス(志摩市阿児町、TEL 0599-46-0001)で2月21日、ブレッドマイスターの更家友美(さらいえゆみ)さんによるサンドイッチ講座が行われた。
日本パンコーディネーター協会(神奈川県横浜市)所属の更家さんはパンコーディネーターの最高位「アドバンス」の資格を持ち、パンの作り方や食べ方はもちろん、パンの魅力を引き出した食卓の楽しさや喜び、幸せな暮らしを提案、多くの人に伝えようと活動している。東京をベースに実家のある栃木県日光市などでパン講座を開きながら、パン工房などのプロデュースを手掛け、2008年には「毎日食べたいごちそうパン料理」(河出書房新社)を出版する。
昨年7月にリニューアルした同ホテル。朝食をさらにおいしく食べていただけるように、徹底的に食材にこだわった安心安全なパンを作るため、更家さんに食パン作りの監修を依頼。
更家さんが監修した「しあわせの朝食パン」(2斤分、1,944円)は、三重県産小麦「ニシノカオリ」、伊勢市二見の天然塩「岩戸の塩」、日本一の清流「宮川の水」、日本酒を醸造するための「糀(こうじ)ベースの天然酵母」だけを使って3日間掛けて焼き上げる。宿泊者だけに提供しているが月に数日だけ地元客向けに販売し人気を集めている。
この日は参加者11人に、ベーコン、レタス、トマトを挟んだ「BLTサンドイッチ」のおいしく作る方法などを伝授。参加者は知っているようで知らなかった「コツ」に納得しながらメモを取っていた。
更家さんは「トースト一つとってもパンをおいしく食べるこだわりがある。BALMUDA(バルミューダ)という日本製のトースターは1セット2万円以上と高額だが、とてもおいしく焼けるので、参加者のみなさんにパンの魅力をもっと知ってもらいたいと思い2セット購入し毎回持参している」と話す。「より多くの人がおいしいパンを通して幸せになってほしい」とも。
今回で3回目となった同講座。先月は「しあわせの食パンでフレンチトーストを食べよう」(ナッツのはちみつ漬け作り)を開催、来月の講座の実施日も3月27日に決定している。