賢島にある飲食店「イワジン喫茶室」(志摩市阿児町神明、TEL 0599-43-1018)が現在、「今」しか食べることができない志摩市特産の真珠貝の貝柱とアオサノリを入れたスパゲティセットを注文した人に真珠のストラップをプレゼントしている。
賢島は昨年5月、「伊勢志摩サミット」が開催された地。「伊勢志摩サミット」で世界的に注目され現在、多くの観光客が賢島に足を運んでいるが、サミット後のは静かで盛り上がりに欠けるこている。同店シェフの岩城悟さんが「伊勢志摩サミット開催記念として、開催地に点いた火をいつまでも灯していきたい。このまま何もしなかったら、忘れ去られてしまう」と危機感を募らせ企画した。
同店は、1926(昭和元)年創業の真珠専門店「イワジン真珠」(同)の喫茶部門として賢島エスパーニャクルーズや英虞湾めぐり観光船などの乗り場がある賢島港商店街の一角にオープン。岩城さんは24歳から30歳までをモナコ公国で過ごし、F1モナコGP出場のレーサーらが立ち寄るレストランで調理経験を積む。帰国後すぐに同店のシェフ兼店長となった。賢島を元気にしようと活動する「賢島塾」の塾長も務める。
これまでも、7カ国の料理を入れたG7ランチを提供したり、三重の日本酒を首脳たちに飲んでもらおうと試飲会を開いたりして伊勢志摩サミット開催までの期間を盛り上げてきた実績を持つ。
真珠のストラップをプレゼントするスパゲティセット(1,600円)は、アコヤ貝から真珠を取り出す作業が行われる冬のシーズンだけ流通する勾玉(まがたま)の形をした貝柱と志摩市で取れたアオサノリをいれたクリームスパゲティにサラダ、デザート、ドリンク(コーヒー、紅茶、コーラ、ジンジャーエール、オレンジジュースなど)をセットしたメニュー。
岩城さんは「アコヤガイの貝柱は高級食材で仕入値も高いが、真珠養殖発祥の地なので大粒の貝柱を15個ほど入れた。観光客に人気が高く、地元客にもリピーターが多い。真珠のストラップは今在庫としてあるだけをプレゼントするが数に限りがあるので1月9日までの期間限定に。この機会に食べに来ていただければ」と話す。
営業時間は10時~17時。水曜定休。