「代々木高等学校 賢島本校」(志摩市阿児町)の3年生が2月9日、総合学習の授業で地域の産業に触れようと真珠のアクセサリー作りに取り組んだ。
国の構造改革特区法により開校した通信制の同校は、真珠養殖盛んな英虞湾の中心に浮かぶ賢島に立地、昨年5月に開催された先進国首脳会議「G7伊勢志摩サミット」の会場はすぐそば。周囲の海では真珠養殖が盛んに行われている。
生徒たちは昨年7月にアコヤ貝の中に真珠核を挿入する珠入れ作業を行い、同12月に真珠層を巻いた真珠を貝から取り出す浜揚げ作業を行った。
この日、自分たちが育てた真珠に穴を開けてピンブローチに取り付ける作業を行った。同授業は、伊勢志摩の地場産業である真珠養殖業の実態について学ぶもの。
生徒たちは、初めての作業に戸惑いながらも器用に手先を動かし、40個の真珠のアクセサリーを完成させた。生徒たちは、自分たちが作った真珠のアクセサリーを胸に着けて3月11日の卒業式に臨む。