伊勢湾で大規模機雷処理訓練-海上自衛隊の掃海艇16隻

伊勢湾で大規模機雷処理訓練-海上自衛隊の掃海艇16隻

伊勢湾で大規模機雷処理訓練-海上自衛隊の掃海艇16隻

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 海上自衛隊が1月29日~2月11日、松阪港(松阪市)を拠点に伊勢市から松阪市までの約10キロ沖伊勢湾上の約47平方キロメートルの海面を使った大規模機雷除去(機雷戦)訓練を行っている。

【その他の画像】海上自衛隊による機雷除去訓練

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 「機雷」は、機械水雷の略で、船が接触するだけで爆発する触発機雷、船の磁気や音、水圧などに感知し爆発する感応機雷などの種類に、それぞれ海面、海中、海底型があり、敵国の海域に敷設したり防衛のため自国領土の海域に敷設したりする兵器のこと。

 「掃海艇」は、安全な航路確保を目的に機雷を除去するために作られた船で、感応機雷が感知しないように木やFRP製の船体、磁気を帯びないようにアルミ合金などを使ったエンジン、静音性のある電気モーターなどでできている。

 湾岸戦争後のPKO(国際連合平和維持活動)で「ペルシャ湾掃海派遣部隊」が編成され(1991年6月5日~9月11日)自衛隊初の海外派遣活動となった「湾岸の夜明け作戦」では、34個の機雷処分を遂行し国際貢献を行った。

 現在伊勢湾には、海自が持つ掃海艇29隻のうち16隻(掃海母艦1隻、掃海艦1隻、掃海艇13隻、掃海管制艇1隻)、隊員約700人が集結。昨年は21隻(掃海母艦1隻、掃海艦3隻、掃海艇15隻、掃海管制艇2隻)隊員約1100人だったため大幅に規模が縮小された。

 2月8日に報道陣に訓練が公開された。報道陣は松阪港から掃海艇「いずしま」(母港=函館)に乗り、掃海母艦「ぶんご」(母港=呉)に乗り換え船内を見学。再び「いずしま」に乗り換え水中カメラと機雷探知機(ソーナー)の付いた機雷処分具(仏製、PAP104 MK5)を浸水させ機雷を掃討する訓練などが行われた。

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