志島にある市後浜(いちごはま)の海岸近くに7月15日、天ぷら専門店「とばり」(志摩市阿児町、TEL 0599-77-6103)がオープンした。
【その他の画像】Kabuku Resort天ぷら専門店「とばり」
国府海岸と並ぶサーフィンスポットで、サーファーの間で「シークレット」と呼ばれるエリアに出店した同店。「グランピング」施設やバーベキュー施設、カフェなどを展開する「KABUKU(カブク)」(同)の日本食部門として営業する。
料理長は、ミシュラン1つ星を獲得した創業1850年の天ぷら専門店「一宝」(大阪市)で総料理長を務めた戸張雅仁さんが務める。
オーナーの濱田一男さんは「仕事で忙しくしていて心に余裕がなくなっていた時、18歳のころからやっていたサーフィンをまたやってみようと35歳から再デビューした。海が好きで自然の中にいるだけで癒やされていく自分に気付いた。昨年の夏、市後浜で駐車場の女性経営者と話していた際、駐車場をやめて普通の主婦に戻りたい、経営を引き継いでもらえたらと言われ、昨年11月に場所を借りることになった」と振り返る。
「料理長の戸張さんとはよく一緒にサーフィンをしに来た仲間。サーフィンがきっかけで、ミシュランシェフが料理長として来てもらえることになり、一気に構想が固まった。伊勢志摩のおいしくて新鮮な食材をお値打ちに提供していきたい。ミシュランシェフの下で料理の腕を磨きたい人材も育成していければ」とも。
メニューは、車エビ、アワビ、キス、ハモ、フカヒレなどの天ぷら13種に、先付け、刺し身、天茶か天丼、デザートが付くコース(1人=8,640円、要予約)を用意する。
同支配人で濱田さんの弟の濱田忠洋さんは「地元、安乗(あのり)のお客さまに天ぷらを召し上がっていただいた際、『60年間食べてきた魚は何だったんだろう?』と驚かれた。安乗は新鮮な魚が水揚げされる良港で、いつも新鮮な魚を食べている地元の人からそう言っていただいてとてもうれしかった。ミシュランシェフが揚げる天ぷらをぜひ召し上がっていただければ」と話す。
営業時間は、11時~16時、17時~21時。