「きんこ」を使ったスイーツを提供している「上田商店」(志摩市阿児町、TEL 0599-47-3517)が昨年12月、オープン1周年を迎えた。
「海女のおやつ」として知られる「きんこ」は志摩の郷土料理で保存食。サツマイモの一種のハヤトイモを加工した干し芋で、その姿がナマコを干したものを呼ぶ「きんこ」に似ていることからそう呼ばれるようになった。
独自の加工技術で甘く柔らかく作ったという「きんこ」を使ったメニューは、「きんこチョコチップス」(500円)、「芋蜜ソフトクリーム」(450円)、「きんこ芋」(170グラム=1,080円)、「丸干しきんこ芋」(100グラム=720円)、「芋蜜しろっぷ」(110グラム=680円、250グラム=1,490円)など。加工場隣接の販売店で販売する
「芋蜜ソフトクリーム」は、志摩市内昨年開催した「S-1グランプリ」で準グランプリを獲得した。現在は「きんこ芋と芋蜜ムースプリン」(400円)を新たに開発し販売している。
同店スタッフの橘麻衣さんは「原料であるハヤトイモから自社生産して、芋本来の甘さを大切にしている。 きんこ芋生産の過程でできる『芋蜜』の価値を見いだせるようにさまざまなスイーツを提供できればと思い、『上田商店』をオープンした。商品を通して、私たち生産者の気持ちが伝わればうれしい。『農家Sweets(スイーツ)』ブランドをさらに展開していければ」と話す。
営業時間は10時~17時。