志摩スペイン村パルケエスパーニャとホテル志摩スペイン村(以上志摩市磯部町)の一足早い入社式が3月12日、同ホテルで行われた。
入社式は、春休みの繁忙期を迎える前に即戦力として活躍してもらおうと、ほかの企業よりも早く、毎年この時期に行われている。黒いスーツに白のシャツ、黒靴姿の新入社員はこの春、高校や大学、専門学校を卒業した県内外の20人(内、男性2人)。
緊張の面持ちで式に臨む新入社員を前に中根博文社長は「大きな夢と希望を抱いて入社式に望んでいると思う。その新鮮な気持ちをいつまでも忘れずに持ち続けてほしい。1994年にオープンして24年、4400万人を越えるお客様にご利用いただいた。お客様に喜んでいただけるスキルを持った社員に1日でも早くなることを期待している」と激励した。
亀山市出身の豊田菜穂さんは新入社員を代表して「常にお客様の立場になって考え、最高のおもてなしができるように最善を尽くす」「素敵な思い出をお客様に持ち帰っていただくために笑顔を忘れない」「お客様一人ひとりに感謝の気持を忘れずに心を込めて接客する」と誓いの言葉を述べた。
名古屋市出身の大野貴生さんは「小学生のころ、家族で『スペイン村に行こう』となったが、翌日までインフルエンザにかかっていて元気がなく、正直なところあまり行くことに乗り気でなかったが、来てみて、園内の雰囲気やキャストの方々がとても明るくて、楽しくなって一気に気分が良くなった記憶がいつまでも忘れられず、入社を希望した」と話す。
豊田さんは「志摩スペイン村はこれまで30回以上入園しているとても大好きな場所。高さ45メートルまで上昇する展望型のアトラクション『フライングドンキホーテ』が無くなってしまったのは残念だった。一番好きだったアトラクションは、これも今はもう無いがフラメンコと花をテーマにした『光の宮殿』(現在『くるみ割り人形』。キャラクターはチョッキーが大好き。最近キャラクターグッズが少なくなってきているのが気になっている…」と同園への愛情と客目線を忘れない。
新入社員は14日までの研修のあと、テーマパークやホテルなどに配属され、ユニフォームが支給される。