伊勢志摩サミットが開催された賢島に本校を持つ広域通信制高校の代々木高校(志摩市阿児町、TEL 0599-43-6177)の入学式が4月21日、志摩マリンランド(同)入口のペンギン水槽の前で行われた。
開校から13回目の入学式には、フンボルトペンギンのアツシくんとロコちゃんの2羽が駆けつけた。同施設ペンギン水槽にはフンボルトペンギン30羽のほかにキングペンギンが暮らし、元気に水の中を泳いでいる。
同校校長の一色真司さんは「毎年お話していることだが、入学式が青空の下でペンギンが泳ぐ水槽の前であることに驚いたと思うが、既成概念に囚われない入学式をと思い、志摩マリンランドさんのご協力で実現できている。今年で10回目になるがこれまで雨天になったことはない」と話す。
同校は、豊かな自然環境を生かした教育の実現を目指して「伊勢志摩インターネット高校特区」制度を利用して2005年に開校。現在、東京、名古屋、大阪に本部を置き、全国40以上のサテライト校のほかオーストラリアやカナダなど海外でも日本の高校に通える環境を提供する。
県内のホテルなどで働きながら高校を卒業できる「伊勢志摩料理人コース」には4人が入学。青森県八戸市出身の石井遼太さんは飲食店「伊勢門」(津市)で、広島県尾道市出身の大谷綾斗さんは「都ホテル」(津市)で、大阪府堺市出身の三好謙信さんはホテル「胡蝶蘭(こちょうらん)」(鳥羽市)で、兵庫県小野市出身の今安晃輝さんはホテル「鳥羽わんわんパラダイス」(鳥羽市)ですでに仕事に就いている。
今年度賢島本校への新入生は25人、東京本部などを合わせると計86人が新たに入学する(4月21日現在)。