志摩市出身の大相撲力士「志摩ノ海」の後援会が7月2日、志摩ノ海関に化粧まわしを贈った。
志摩市志摩町出身の志摩ノ海関は、本名=濱口航洋、身長=178センチ、体重=160キロ。志摩市立和具中学校(志摩町)から明徳義塾高(高知県)、学生相撲の名門近畿大学(大阪府)体育会相撲部を経て、木瀬部屋(東京都墨田区)へ入門した。
2012年5月、「濱口」として初土俵を踏み、2016年5月場所で勝ち越し、同年7月場所から四股(しこ)名を「志摩ノ海」に改め新十両として臨んだが4勝11敗と負け越し、幕下に転落。幕下ではコツコツと白星を重ね、今年3月春場所から十両復帰。西十両11枚目で9勝6敗と勝ち越し、西十両7枚目に番付順位を上げた。5月場所を7勝8敗と負け越したものの十両にとどまり、東十両8枚目から7月名古屋場所に臨む。
今回贈呈された化粧まわしは、黒地に赤の文字で志摩ノ海と刺しゅうを施し、立体的に浮き上がった伊勢エビの刺ししゅうに英虞湾産の直径8.5~9.0ミリの真珠34個で波を表現している。伊勢エビの2つの目玉は直径13ミリの白蝶貝の南洋真珠を使う。裏地は番付を昇り竜のように駆け上がることを祈念して竜をあしらった。
同後援会の山下弘会長は「志摩ノ海関の勝利を毎回楽しみにしている。500人以上の応援者の力で化粧まわしを贈ることができた。伊勢エビの目玉は『志摩商会』、波は『西甚パール』がそれぞれ真珠を提供した。幕内目指して頑張ってほしい」とエールを送る。
西甚パール社長の西岡隆也さんは「現在は2本の波だが、勝ち越す度に波の数が増えていくようにしていきたい」と話す。
志摩ノ海関は「黒と赤の化粧まわしはあまりないので目立つと思う。とてもかっこいい。志摩市から頂くのが一番うれしい。身が引き締まる思いで、勝ち越しもっと上に上がれるよう頑張りたい。化粧まわしは2本ありこれで3本目になる。早速名古屋場所から着けて臨みたい」と意気込む。
志摩ノ海関にはこのほか、同後援会から6メートルののぼり旗も贈られた。