8月23日に襲来した台風20号による高波と強風で、伊勢・二見興玉神社(伊勢市二見町)の夫婦岩(めおといわ)の大しめ縄が全て切れたが、その岩と岩の間から24日、大きな虹がかかった。
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同神社神職の岡みどりさんが奉職を終え帰路に向かう途中、同神社の大鳥居を出て自家用車に乗ろうとした時に東の空に虹があるのに気付き神社に戻ってスマホで撮影したという。
岡さんは「もしやと思い、また神社に戻って撮りました。夫婦岩にかかる虹は何度か見ているが、こんなに大きい虹は初めて。伊勢市に初上陸した7月29日の台風12号ではなんとか持ち堪えたしめ縄だったが、台風20号で完全に5本とも消失。でも切れて寂しくなっていた夫婦岩を大きな大きな虹が優しく包み込んでくれていてとてもうれしかった」と話す。
大しめ縄は、1本約35メートル、太さ10センチ、重さ約40キロで、5本のしめ縄を渡して男岩(おいわ)と女岩(めいわ)を結び、毎年5月5日と9月5日、12月の3回「大注連縄張(おおしめなわはり)神事」が行われる。
大しめ縄は25日、同神社神職らによって新しく張り替えられる予定。