上田桃子選手が人生初のアルバトロス-優勝で「パールクイーン」に

「ミズノクラシック伊勢志摩」最終ラウンド。上田桃子選手のティーショット。真珠のピアスが輝いている。

「ミズノクラシック伊勢志摩」最終ラウンド。上田桃子選手のティーショット。真珠のピアスが輝いている。

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 日米両ツアーを兼ねた女子ゴルフトーナメント「ミズノクラシック伊勢志摩」最終日決勝ラウンドが11月4日、近鉄賢島カンツリークラブ(志摩市阿児町鵜方)で開催され、21歳の上田桃子選手が66をマーク、通算13アンダーの203で、昨年の雪辱を果たし優勝。賞金21万ドル(約2,415万円)を獲得した。

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 最終日7アンダー首位タイの上田選手は1番をバーディースタートしたものの6アンダーで同じ組のマリアヨース(スウェーデン)選手にイーグルで並ばれ、後半は2人の争いとなった。7番パー5を第2打で直接カップイン。日本ツアー史上8人目、米ツアー史上26人目(28回目)のアルバトロス(ダブルイーグル)を記録し再び首位に立った。1度はマリア選手に並ばれたものの振り切り、最終的に通算13アンダーで優勝し来季米ツアーのシード権も獲得した。

 2位には11アンダーでマリア選手とレイリーランキン(米国)選手が、4位に8アンダーで諸見里しのぶ選手、7アンダー5位タイで金美賢(韓)選手、有村智恵選手、中田美枝選手、ローラデービス(英)選手が入った。横峯さくら選手は2アンダー24位。宮里藍選手は8オーバー68位、昨年のチャンピオンカリーウェブ(豪)選手は3オーバー50位に終わった。金選手は5番(140ヤード)でホールインワンも達成した。

 上田選手がアルバトロスを達成した7番ホールは485ヤードのパー5。3番ウッドで打った2打目はグリーン手前にバウンドしそのままカップイン。次の瞬間、大歓声が賢島CCに響き渡り、練習でも出したことがないという人生初の上田選手のアルバトロスに会場は大いに盛り上がった。

 表彰式ではミズノ社長の水野明人同大会会長から21万ドルの賞金と優勝カップが、竹内千尋志摩市長からはアコヤ真珠のネックレスとピアスのセットが手渡された。

 上田選手は「優勝できて本当にうれしい。昨年は悔しい思いをしたので1年で大きく成長した自分を見せることができて良かった。ギャラリーの応援が本当にうれしく『ホーム』で戦っているようで心の支えになった」と話した。

 昨年の同大会では2日目を1位で通過した快挙に、上田選手の出身地=熊本の新聞社が急きょ駆けつけたほど。「ストローク中にギャラリーがなかなか止まってくれなく昨年の大会は『アウエー』だった」(上田選手)とも。

 副賞でもらった真珠のネックレスをいつ着けるかの質問に対して、「約束どおりパールクイーンになりました。ネックレスは前夜祭やレセプションなどで着けていきたいと思う。真珠は日本を示すものだと思うので、日本の代表として(意識する時には)真珠を着けていくのはいいと思う」とアメリカ行きの決意もほのめかした。さらに「(前夜祭でもらった真珠のピアスを手で示して)本当は自分のお気に入りのものがあったので、今朝どちらにするか迷ったが真珠の方を着けていった。それがよかったのかも」と話した。

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