企画展「絵図と道中記でたどる 志摩への旅」が現在、志摩市歴史民俗資料館(志摩市磯部町)展示室 で開かれている。
【その他の画像】「参宮名所図会」に描かれている「家建の茶屋跡」の「岩戸桜」
同展は、1627(寛永4)年に書かれた「伊勢参宮案内記」や1797(寛政9)年刊行の本編5巻6冊、附録1巻2冊、計8冊からなる「伊勢参宮名所図会」などを元に、御師(おんし)の活躍や、江戸時代の旅支度についてパネルなどを使い説明し展示する。
11月25日13時30分~15時には、磯部生涯学習センター(同)多目的ホールにて皇学館大学(伊勢市神田久志本町)文学部国史学科の岡野友彦教授による講演会「『伊勢参宮名所図会』を読む」を開催する。
学芸員の崎川由美子さんは「江戸時代、参勤交代の確立により整備された諸々の街道、安定した社会や経済の発展に支えられ、伊勢参宮を中心とした庶民の旅が盛んとなった。人びとは『講』を結んで旅の費用に充て、当時のガイドブックともいえる『伊勢参宮名所図会』や先人の書き残した道中記、さらに御師(おんし)を案内役として旅を楽しんだ。今回の企画展では『志摩国一宮磯部まいり』を中心に志摩への旅を紹介している」と話す。
開館時間は9時30分~18時。月曜、11月29日、12月27日~1月4日休館。来年1月30日まで。