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伊勢・二見興玉神社の夫婦岩の大しめ縄張り替え 200キロ離れる富士山も遠望

伊勢・二見興玉神社の夫婦岩の大しめ縄張り替え 200キロ離れる富士山も遠望(撮影=岩咲滋雨)一番右の氏子の上に富士山

伊勢・二見興玉神社の夫婦岩の大しめ縄張り替え 200キロ離れる富士山も遠望(撮影=岩咲滋雨)一番右の氏子の上に富士山

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 二見興玉神社(伊勢市二見町)の「夫婦(めおと)岩」の大しめ縄の張り替え神事が12月8日、同神社境内で行われた。

【その他の画像】二見興玉神社の夫婦岩の大しめ縄張り替え神事

 1本の長さ約35メートル、太さ約10センチ、重さ約40キロの大しめ縄5本を、男岩(おいわ)と女岩(めいわ)を結んでできる夫婦岩。大しめ縄は、夫婦岩の沖合約700メートル先の海中に鎮座する猿田彦大神ゆかりの興玉神石(おきたましんせき)と夏至の日前後に夫婦岩の真ん中から現れる朝日・太陽(太陽神)、朝日と重なる霊峰富士山を仰ぎみる「鳥居」の役割を果たしていると言われている。

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 興玉神石は、周囲約850メートル、高さ約7.5メートルの大きさで、1854(安政元)年12月23・24日(旧暦11月3・4日)に発生した安政の大地震「東海・南海地震」(32時間後に連続発生、推定M8.4)で、完全に海の中に沈んだとされる。毎年5月5日と9月5日、12月の3回「大注連縄張(おおしめなわはり)神事」が行われる。

 この日は、風速5メートル以上の風が吹き、体感温度も低く、氏子たちは寒さと波しぶきを受けながら大しめ縄を岩に取り付ける作業を黙々と行った。強張った顔で同神事を見守っていた参拝者らは、大しめ縄を夫婦岩まで協力しあいながら送る作業が始まり参加すると、顔が緩んで笑顔が境内に広がった。

 氏子たちは張り替え作業が終わると濡れた体を拭き取るために足早に社務所に入っていった。氏子の一人は「海水も冷たかったが、それ以上に岩の上での作業が風にさらされて痛かった…」と口を震わせながら言葉にした。

 幸い、強風などの気象条件が影響し、直線距離で200キロ以上離れる富士山が昼間から見ることができる珍しい日となり、張り替え作業中ずっと霊峰富士が神事を見守っていた。

 夫婦岩の間から朝日が出るのは5月から7月で特に夏至前後には富士山と朝日が重なって出る。冬の時期には朝日は南側に移動するため見ることができないが、10月から1月、さらには冬至前後の満月の時には夫婦岩の間から月が出現するので多くのカメラマンが毎年集まっている。今シーズンは、12月22日(冬至)、23日(満月)、24日、2019年1月21日(満月)、22日、23日がチャンスとなる。

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