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陸上自衛隊明野駐屯地で成人式 15トンの輸送ヘリコプターと綱引き

陸上自衛隊明野駐屯地で成人式 15トンの輸送ヘリコプターと綱引き

陸上自衛隊明野駐屯地で成人式 15トンの輸送ヘリコプターと綱引き

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 陸上自衛隊明野駐屯地・航空学校(伊勢市小俣町)で1月16日、成人式が行われた。

【その他の画像】明野駐屯地の新成人13人がチヌークと綱引き

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 新成人は、早朝から伊勢神宮外宮(げくう)、内宮(ないくう)を参拝して、成人式に臨んだ。新成人は、航空学校整備部所属の3曹・平澤英士さん(岩手県)、士長・新田啓二郎さん(島根県)、延末純さん(愛知県)、牧野聡一郎さん(大阪府)、1士・國枝万椰さん(愛知県)、教育支援飛行隊所属の3曹・齋藤健太郎さん(山形県)、武藤義弘さん(新潟県)、士長・庄原大祐さん(島根県)、第10飛行隊所属の3曹・星愛斗さん(北海道)、士長・千種尋之さん(愛知県)、第5対戦ヘリコプター隊所属の3曹・村上順宥(としひろ)さん(熊本県)、士長・山田一稀さん(広島県)、重政公太(愛知県)さんの13人。

 成人式で、陸上自衛隊航空学校・明野駐屯地司令・陸将補の服部正さんは「夢を持って、その夢の実現に向けて努力せよ」とエールを送った。齋藤3曹は「次世代を担う自衛官になれるよう、使命を自覚し強い責任感を持ってさらなる精進努力をしていきたい」と誓った。

 成人式の後13人は、飛行場エプロンに移動し、「新成人としての抱負宣言」を「不撓(ふとう)不屈」「耐雪梅花麗」「勇往邁進(まいしん)」「臥薪嘗胆(がしんしょうたん)」「率先垂範」など書にしたため、思いを宣言した。

 続いて、陸上自衛隊で最も大きく重いヘリコプターCH-47J(重量約15トン、全長30.18メートル、全幅16.26メートル、全高5.69メートル、搭乗人員数最大55人、愛称チヌーク)を、ロープを使ってけん引する「儀式」に臨んだ。「儀式」は、陸上航空(自衛隊)をけん引していく自覚を持たせ、その責任の重さを実感させようとするもので2016年から始まった。

 この日は新成人が引く前に招待者や報道関係者らが試しに引いてみたがびくともしなかった。新成人は力を合わせて、一気に約10メートル動かした。

 齋藤3曹は「今後、自分がどのようになりたいのかをしっかり考えて、生活していこうと思う。陸上自衛隊の中で一番重いヘリコプターなのでかなり大変だったが、みんなで力を合わせて引くことができた」。唯一の女性隊員の國枝さんは「縄が手に食い込んで痛かったが、みんなで引っ張ったので動かすことができた。団結することができた」と話した。

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