志摩市・賢島に本校を持つ広域通信制高校の代々木高校(志摩市阿児町、TEL 0599-43-6177)のアスリートゴルフコースに通う3人が1月29日、竹内千尋志摩市長を表敬訪問した。
訪問したのは、「第18回アジア競技大会」ゴルフ競技で優勝した日本代表男子3年・中島啓太さんと、フィリピン代表女子2年・笹生(さそう)優花さん、「平成30年度全国高等学校ゴルフ選手権大会・高校女子・個人の部」で優勝した2年・和久井麻由(わくいまゆ)さんの3人。
昨年8月23日~26日にインドネシアジャカルタで開催されたアジア大会ゴルフ競技で、中島さんは通算11アンダー、笹生さんは13アンダーでラウンドし、チームにも貢献し日本とフィリピンに金メダルをもたらした。和久井さんは昨年8月11日に茨城県で開催された「全国高等学校ゴルフ選手権大会」で、通算12アンダーで優勝し高校女子日本一に輝いた。
中島さんは埼玉県出身の18歳。16歳で「フジサンケイクラシック」出場、2018年「オーストラリアンアマチュア選手権」でも優勝し、JGAナショナルチームメンバーに選ばれ、世界アマチュアランキング31位(2019年1月21日現在)。笹生さんは日本人の父とフィリピン人の母の間に生まれ、現在日本とフィリピンの2重の国籍を持つためアジア大会ではフィリピン代表として出場。2017年「フィリピンジュニア女子アマチュア」「フィリピンアマチュア女子オープン」、2018年「フィリピンレディースオープン」でそれぞれ優勝する。現在世界アマチュアランキング34位(同)。栃木県出身の和久井さんは、高校1年の時から頭角を現し、2017年「全国高校マッチプレー選手権」「第34回全日本サンスポ女子アマゴルフ選手権」でも優勝する。
同校のアスリートゴルフコースは、ジュニアゴルファーの理想の育成環境を目指して2010年4月に創設。石川遼プロ(CASIO)を育てた吉岡徹治さんが監督を務め、全米女子ゴルフトーナメント「ミズノクラシック」などが開かれた「賢島カンツリークラブ」(同)の協力を得て毎年夏に強化合宿を行っている。「全国高校ゴルフ選手権」に、個人の部では2011年度から8年連続、団体の部では2012年度から7年連続、女子は2017年度から2年連続出場する。現在の部員数21人(男子13人、女子8人)。
高校を卒業後、日本体育大学に進学する中島さんは「個人世界アマチュアランキングトップ10に入りたい。そしてプロになり世界で活躍できるプレーヤーになりたい」と意欲を見せる。笹生さんは「世界一になりたい」、和久井さんは「プロになり、世界の舞台で活躍したい」とそれぞれ「世界」を目標に目を輝かせていた。