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伊勢神宮で塩焼き固める作業 伊勢二見の御塩殿神社で

伊勢神宮で塩焼き固める作業 伊勢二見の御塩殿神社で

伊勢神宮で塩焼き固める作業 伊勢二見の御塩殿神社で

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 伊勢神宮内宮所管社の一つ「御塩殿(みしおどの)神社」(伊勢市二見町)で3月4日~8日の5日間、伊勢神宮で使う塩を焼く作業「御塩焼固(みしおやきかため)」が行われている。

【その他の画像】伊勢神宮で使う塩を焼く作業「御塩焼固」

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 伊勢神宮での塩作りは、伊勢の地に住んでいた佐見都日女命(さみつひめのみこと)が、天照大御神(あまてらすおおみかみ)の鎮座地を求めて旅をした倭姫命(やまとひめのみこと)に、堅塩(かたしお)を献上したことが由来とされる。

 伊勢神宮の塩は、五十鈴川の下流の淡水と海水が交じり合う地点から御塩浜(同)に海水を引き込み真夏に濃度の高い塩水を作り、御塩焼所で炊き上げ荒塩を作る。毎年3月と10月に御塩殿で、荒塩をさらに「堅塩(かたしお)」に焼き固める「御塩焼固」作業を行う。

 御塩焼固作業は、三角すいの土器(約1.1リットル)に荒塩を棒で固く押し詰めて御塩殿の中にある2基の釜で水分を蒸発させ焼き固める。1日に約20個を作り5日で計100個の堅塩を完成させる。完成した堅塩は、神様に捧げる神饌(しんせん)の一つとして、はらい用の塩として、「大御饌(おおみけ)」の祭典などで神饌のアワビを調理するために御贄調舎(みにえちょうしゃ)で行う「御贄調理(みにえちょうり)」で神職が最後の仕上げをするためなどに使われる。

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