天皇皇后両陛下が4月17日、光り輝く宇治橋を御料車で伊勢神宮内宮(ないくう)に入られた。
昼過ぎから降る雨は伊勢の地を清め整え、両陛下をお迎えするために前もって予定していたかのよう。皇祖神・天照大御神(あまてらすおおみかみ)を祭る伊勢神宮の森は、より美しく緑が映え、白く霧立ち幻想的な空気が漂っていた。
宇治橋前広場から「天皇陛下、万歳」の声が静まり返った神域に届くと、雨に濡れ、光り輝く宇治橋を先導車と共に菊の御紋の御料車「センチュリーロイヤル」がゆっくりと現れた。新型の御料車が宇治橋を渡るのは今回で2回目。
天皇陛下は、即位礼及び大嘗祭後の「親謁(しんえつ)の儀」で1990年11月27日外宮、同28日内宮、第61回神宮式年遷宮後の1994年3月29日、2001年11月28日、第62回神宮式年遷宮後の2014年3月26日と今回で、在位中に5回伊勢神宮を参拝されている。
両陛下は同18日、同30日に退位されることを報告する「親謁の儀」に臨まれる。