伊勢の2輪チーム「アケノスピード・ヤマハ」に所属する南本宗一郎選手が4月20日・21日、鈴鹿サーキット国際レーシングコース(1周5.821キロ)で開催された「2019年 MFJ 全日本ロードレース選手権シリーズ 第2戦(鈴鹿2&4レース)」のJSB1000クラスにスポット参戦した。
監督で現役の国際ライダー稲垣誠さん率いる同チームは、今シーズンの全日本ロードレース選手権にST600クラスから、南本選手のほかに、仲村優佑選手、小山葵選手の3人がヤマハのYZF-R6マシンで参戦。南本選手は同6日・7日に行われた「ツインリンクもてぎ(1周4.801キロ)」(栃木県芳賀郡茂木町)の第2戦で3位入賞し初の表彰台を果たした。
今回のスポット参戦は、8月25 日~28日に開催される「鈴鹿8時間耐久ロードレース」に向けて1000ccマシンに慣れるためとマシンセッティングを兼ねたもので、8耐出場仕様のSST(改造条件が狭く、ほぼノーマルエンジン)マシンでのチャレンジ。
南本選手は20日の決勝第1レース(14周)を26番手からスタートし、30分59秒948、22位で、21日の決勝第2レース(18周)を24番手からスタートし、39分48秒748、23位でフィニッシュした。
稲垣監督は「今年も8耐にSSTクラスから出場するので今回のスポット出場は8耐に向けてのテストレース。南本も600ccからの乗り換えで戸惑いはあったが1000ccの走り方が分かってきて2日目には安定した走りをしてくれた。ラップタイムは決して良いとは言えないがいい経験になったと思う。次回の全日本・菅生につながると思う。今年の8耐のSSTクラスは激戦になるのは間違いない。8耐の体制はまだ正式ではないが、南本と僕(稲垣)と外国人ライダーを起用し、今年こそSSTクラスの頂点を目指したい」と決意する。
南本選手は「昨年の8耐出場以来の1000ccクラスなのでなかなか思うようなライディングができなかったが、8耐に向けて車両面、体力面など課題が見つかったので良かった。今回の予選では9秒台を狙っていったが、序盤にトラブルがあり、ペース違いのライダーに詰まりアタックできずに終わってしまった。レースでは後半ペースを上げられるように持久力・筋力強化と、電機系のセット、走らせ方などをもっと詰めていかないといけない。8耐テスト走行ではもっと煮詰めていいタイムを狙いたい。次戦はST600で菅生でのレース、開幕からの流れで優勝目指す」と意気込む。
優勝は、第1レース、第2レースとも「Team HRC」の高橋巧選手(Honda/CBR1000RR SP2、#13)で、タイムはレース1=29分23秒628、レース2=37分49秒976で2レースとも2位に16秒以上の差をつけた。
観客数は20日=2万3000人、21日=3万5000人、天候は両日とも晴れ、気温は20日=17.8度、21日=気温=20.1度、コースは両日ともドライ。