上皇上皇后(当時天皇皇后)両陛下が伊勢市と志摩市をご訪問された際に撮影した写真を展示する「行幸啓写真展」が6月17日から、志摩市役所本庁舎(志摩市阿児町)1階市民ギャラリーで開催されている。6月28日まで。
今年4月30日に退位されることを、皇祖神を祭る伊勢神宮に報告する「親謁(しんえつ)の儀」に臨むために17日~19日の期間、伊勢市と志摩市をご訪問。天皇皇后として平成最後の地方訪問となった。
同展は、伊勢神宮や宇治山田駅、賢島駅での両陛下のお姿のほか、近鉄沿線で日の丸を振る人々や「しまの杜保育園」(同)の園児たちが賢島駅で両陛下を待つ様子などを収めた写真40点を展示する。
写真は、志摩市役所政策推進部秘書課広報広聴係の池田路子さんと大矢つぐみさんの2人を中心に市職員延べ10人が撮影したものをA3サイズに引き伸ばした。大矢さんは「私は4月に人事移動で来たばかりだったのでとても緊張した。カメラもほとんど触ったことがなくうまく撮れるか不安でいっぱいだった」と当時の心境を打ち明ける。
そのほか、元号「令和」の元となった万葉集や昭和天皇が賢島をご訪問された時に詠まれた御製「色づきし さるとりいばら そよごの実 目にうつくしき この賢島」の碑など、皇室との関わりのある資料なども展示する。
大矢さんは「少しでも多くの人に見ていただければ」と呼び掛ける。
開催時間は8時30分~17時15分(最終日は16時30分まで)。22日・23日は閉館。