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伊勢の「稲穂」が農業用ドローン体験会 農家ら50人超が熱視線

伊勢の「稲穂」が農業用ドローン体験会 農家ら50人超が熱視線

伊勢の「稲穂」が農業用ドローン体験会 農家ら50人超が熱視線

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 ドローン事業などを手掛ける「稲穂」(伊勢市小俣町、TEL 0596-65-7375)と農業用ドローンなどの製造販売を手掛ける「FLIGHTS(フライト)」(東京都品川区)が8月22日・23日、農薬散布ドローンの体験会を津市と伊賀市で行った。

【その他の画像】農薬散布ドローンの講習会

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 体験会は、農薬散布ドローン「FLIGHTS-AG」のデモフライトを野外で行った後、農業用ドローンの基本知識や導入費用や費用対効果などについての講習を行った。体験会には農業関係者など58人(津市23人、伊賀市35人)が参加。熱心な表情でインストラクターの説明に耳を傾けていた。

 DJI製の姿勢制御システムやGPSを搭載した同機種は、今年3月に発売。幅約1.5メートル、重さ約14.8キロ、液体農薬を入れることができるタンク容量最大10リットル、風速3メートル以下の環境下で液剤農薬を1ヘクタールの土地に10分~15分で散布できる。ほ場を空撮して画像分析し、生育状況や病害虫の発生などが可視化可能となるほ場センシング機能などは無い。

 「フライト」スタッフの味上友宏さんは「多機能の農業用ドローンは高価なため、84万2,400円に価格を抑えた。9月には粒剤農薬散布用ドローンも発売する予定」と話す。

 農林水産省は、農薬取締法に基づいた安全な散布を行うように7月30日、『無人マルチローターによる農薬の空中散布に係る安全ガイドライン』を定めた。担当者は「農薬散布は、危険物の輸送と物件投下に当たるため、航空法の規定による国土交通省の承認が必要となる。飛行開始予定日の10日前までに申請しなければならない。安全に作業ができるようにガイドラインにのっとって計画してほしい」と説明する。

 「稲穂」の山崎勇社長は「最近、特に農薬散布ドローンの問い合わせが多いので、今後リクエストがあれば、三重県に限り講習を行いたい」とも。

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