志摩市民ら約500人が11月15日、天皇陛下のご即位と大嘗祭を祝い、伊勢神宮別宮「伊雑宮(いざわのみや・いぞうぐう)」(志摩市磯部町)まで提灯行列を行った。
市民らは旧磯部町役場前に集合し、「祝 天皇陛下御即位」と書かれた提灯をそれぞれが手に持ち、竹内千尋志摩市長を先頭に、伊雑宮までの約1.5キロメートルの道のりをゆっくり練り歩いた。
一行は、伊雑宮に到着すると参道を正宮まで進み、手を合わせた。その後、皇居の方角を正面にし、国家君が代を斉唱し、万歳三唱を行った。
家族で参加した女性は「(子どもは)今はどうして提灯を持っているかわからないかもしれないけれど、家族で天皇陛下のご即位をお祝いしお祈りしたことを大きくなった時に思い出してもらえれば」「テレビで雅子皇后陛下のお姿を拝見し、とてもうれしくて感動した。ありがとうございますとお伝えしなければと思い(提灯行列に)参加した」と喜びの言葉を口にしていた。
伊雑宮は、皇祖神・天照大御神(あまてらすおおみかみ)の御魂(みたま)「天照坐皇大御神御魂(あまてらしますすめおおみかみのみたま)」を祭る。天照大御神が岩屋に隠れ世界が真っ暗になったことを案じて神々が協力して、天照大御神を岩屋から出し世を明るくしたとする日本神話「岩戸伝説」に登場する「天の岩戸」は、同宮から車で15分の場所、旧参道沿いに今も残る。毎年6月24日に日本三大御田植祭とも言われる「磯部のおみた・御田植祭」が開催される。