夫婦岩(めおといわ)に向かって愛を叫ぶ「夫婦の町の中心で愛を叫ぶ」イベント(通称=めおチュー)が11月17日、二見興玉神社(伊勢市二見町)境内で行われた。
毎年11月22日の「いい夫婦(ふうふ)の日」にちなんで開催されている「めおチュー」。日本愛妻家協会伊勢支部(同、TEL 0596-43-2050)主催の同イベントは、群馬県我妻郡嬬恋村で毎年開催されている「キャベツ畑の中心で妻に愛を叫ぶ(通称=キャベチュー)」を見た同事務局長の浜千代美治さんが、縁結びや夫婦円満の象徴として知られる二見興玉神社の海に浮かぶ男岩と女岩がしめ縄でしっかりと結ばれ仲睦(むつ)ましい夫婦岩の前でも開催したいと2009(平成21)年に始めたもので、今年で11回目。
今年は9組の「叫びスト」がエントリー。三重県内、千葉市、高山市、姫路市、大阪市、京都市などから参加があった。
観光で来てネットを見て当日参加した姫路市の志水友広さんは妻の純子さんに「出会って25年以上、これから25年もさらにずっとそばにいるよ。よろしく」と叫ぶと「ずっとそばにいてくれてありがとう」と夫に叫び返した。
京都市から参加の竹本学さんは昨年も参加し、恋人の村井典代(みちよ)さんにプロポーズしたが断られた叫びスト。今年2度目の挑戦で再びプロポーズするも、今年も良い返事が得られず保留に。会場からは笑いと竹本さんへのエールの拍手で和やかなムードになった。
稲沢市出身の金田吉朗さんと妻の紘美さんは、新婚旅行以来2人で旅行に行ったことがなく、今回の旅行が25年ぶりだという。お互いがお互いをねぎらい感謝の言葉を叫んだ。吉朗さんは「ドキドキしたが、(叫んで)すっきりした」。紘美さんは「12月4日で結婚25年になる。お互い健康で長生きし、孫の誕生を楽しみに、幸せに暮らしていきたい」と笑顔で話す。
イベントが始まると、会場に居合わせた参拝者は立ち止まり、愛を叫ぶ様子を笑顔で見守り楽しんでいた。