伊勢神宮外宮(げくう)で11月22日、天皇陛下が即位されたことを神さまに報告する「親謁(しんえつ)の儀」が執り行われた。
天皇陛下は「黄櫨染御袍(こうろぜんのごほう)」に「立纓御冠(りゅうえいのおんかんむり)」「御挿鞋(おんそうかい)」を身に着け、儀装馬車にお乗りになり親謁の儀に臨まれた。
続いて、皇后陛下は十二単(ひとえ)といわれる「御五衣(おんいつつぎぬ)」「御唐衣(おんからごろも)」「御裳(おんも)」「大垂髪(おおすべらかし)」の姿で御料車に乗り、親謁の儀に臨まれる。
この日の伊勢地域は、曇りから時折小雨が交じる天気。祭典が始まる10分程前、神宮林の鳥たちが賑やかにさえずり始めると、ザッと一雨降った。静寂に包まれた神域が洗い清められると、陛下が乗車される儀装馬車の馬の足音が参道に成り響いた。親謁の儀を終えられた天皇陛下が退下(たいげ)されると同時に雨が降り始めた。前日の天気予報では大雨の予報だった。