ホルヘ・トレド・アルビニャーナ駐日スペイン大使が12月16日~17日、伊勢志摩地方を視察に訪れている。
昨年10月24日に三重県とバスク自治州が共通して関心を持つ産業分野(自動車産業、航空機産業、食品産業など)について協力・連携を推進することを目的とした覚書を締結。今年11月に鈴木英敬三重県知事らが同州を中心にスペインを訪問し、スペインとの関係が深まっていることを受けて、さらに深く県内を知ってもらおうと三重県が招へいしたもの。
16日は、鳥羽市出身の発明家、真珠王・御木本幸吉翁が残した鳥羽湾に浮かぶ「ミキモト真珠島」(鳥羽市鳥羽)、真珠いかだが浮かぶリアス式海岸の英虞湾を一望できる「横山展望台」(志摩市阿児町)、スペインの文化を伝えるテーマパーク「志摩スペイン村」(同磯部町)を視察後、同州でミシュラン1つ星獲得のレストラン「Restaurante Kokotxa(レストランテ・ココチャ)」と今年2月に業務提携した「志摩地中海村」(同浜島町)内のレストラン「Rias(リアス)by Kokotxa」で鈴木知事や竹内千尋志摩市長、河上敢二熊野市長、久保行央多気町長、同レストランを運営するマスヤグループ本社(伊勢市小俣町)の浜田吉司社長らが出席し、鈴木知事主催の夕食会を開いた。
17日は、ユネスコ世界遺産に登録され今年15周年を迎えた「熊野古道・伊勢路・馬越峠」(北牟婁郡紀北町)と伊勢神宮内宮(ないくう)を視察する。
2011(平成23)年10月16日に当時の駐日スペイン大使のミゲル・アンヘル・カリエドさんが訪れて以来の「志摩スペイン村」。アルビニャーナ駐日大使は、スペインのオリーブオイルなどを販売するショップに立ち寄り、母国の商品を懐かしく手にしたり、クリスマスツリーや色とりどりのイルミネーションで飾られた建物などを見学したりしながら楽しんだ。
志摩市は今年8月13日、東京2020オリンピック競技大会前の1カ月前の約2週間、スペインのトライアスロン代表チームと事前キャンプに関する協定を締結した。