伊勢志摩国立公園の中央に位置する賢島にある通信制の代々木高等学校賢島本校(志摩市阿児町)の3年生が1月29日、真珠のアクセサリー作りに取り組んだ。
真珠いかだが浮かぶ英虞湾に囲まれた自然豊かな賢島に立地することを生かし、伊勢志摩の地場産業である真珠養殖について学ぼうと、総合学習の授業を活用し、真珠のアクセサリー作りを体験する。
講師を務めるのは真珠産業に精通する志摩市阿児町立神在住の番条宏幸さん。番条さんは今シーズンに水揚げされた約7.5ミリの真珠の玉に穴を開け、ピンブローチに取り付ける作業を丁寧に指導した。
真珠の美しさに「これはイミテーションでは?」という生徒の質問に、番条さんは「これが偽もんだったら、私はここに居られなくなる…」と返し笑いを誘った。参加した男子生徒は「真珠の玉に穴を開ける作業は楽しかった」とほほ笑む。
生徒たちは、初めての作業に戸惑いながらも、30個の真珠のアクセサリーを完成させた。生徒たちは、自分たちが作った真珠のアクセサリーを胸に着けて3月8日の同校の卒業式に臨む。