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元志摩観光ホテル総料理長・高橋忠之さんをしのぶ会 賢島大学で臨時講座

元志摩観光ホテル総料理長・高橋忠之さんをしのぶ会 賢島大学で臨時講座

元志摩観光ホテル総料理長・高橋忠之さんをしのぶ会 賢島大学で臨時講座

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 昨年12月6日に逝去した元志摩観光ホテル総料理長の高橋忠之さんをしのぶ会が1月30日、代々木高校1階ホールで行われた。

【その他の画像】元志摩観光ホテル総料理長高橋忠之さんをしのぶ会

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 しのぶ会は、今年開校15年目を迎えるコミュニティー大学の「賢島大学」(志摩市阿児町神明、事務局=代々木高校)が、高橋さんとの思い出を共有し、功績をたたえようと企画し、臨時講座の形で行われた。

 同大事務局長の西尾哲明さん、同ホテルで当時広報を担当した田畑和誠さん、同ホテル前総料理長の宮崎英男さん、高橋さんが仲人を務め家族のような関係だったという奈良県在住の島ちかこさんの4人が登壇し、高橋さんとの思い出を語った。

 高橋さんは、1941(昭和16)年に志摩市阿児町で生まれ、1957(昭和32)年15歳で同ホテルに入社。1971(昭和46)年29歳で料理長となり、1994(平成6)年同ホテル総支配人兼総料理長に就任、2001(平成13)年に退任。「火を通して新鮮、形を変えて自然」を信条とし、オリジナルのフランス料理を追求した。著書には、1980(昭和55)年「海の幸フランス料理」(柴田書店)、1981(昭和56)年「海の幸スペシャリティ」(中央公論社)、帝国ホテルの元総料理長、故村上信夫さんとの対談をまとめた1986(昭和61)年「料理長」(柴田書店)など多数。享年77。

 西尾さんは、代々木高校の生徒1人に対して特別に授業をしてもらった話や、賢島大学を作る前にみんなで地域のことについて話し合った話を、田畑さんは社内報「はまゆう」の編集を担当し毎号に寄稿する高橋さんの言葉にあらためて感銘を受けたこと、宮崎さんはよく叱られながらもかわいがってもらったエピソード、料理本が完成するまでの裏話など、それぞれの思い出を振り返った。島さんは高橋さんが登場するテレビ番組を紹介、1984(昭和59)年「徹子の部屋」(テレビ朝日系)に出演したときの様子などをプロジェクターで映した。

 宮崎さんは「高橋さんは常に時代を見る目を持っていた。今年の正月のホテルのレストランでは朝昼晩とフルサービスをして1日で800万円以上を売り上げるほど。賢島の地でその礎を築いたのは間違いなく高橋さんがいたから。今の志摩観光ホテルがあるのは高橋さんのおかげ」と話す。

 島さんは「高橋さんの『火を通して新鮮、形を変えて自然』の言葉を彫った石碑を賢島に建てることができるように活動したいのでご協力いただければ」と会場に呼び掛けた。

 同ホテル営業担当者で高橋さんの義弟の米山渉さんもエピソードと共に、親族代表としても参加者に深々とお礼を述べた。

伊勢志摩経済新聞VOTE

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