志摩市在住の泊正徳さんの写真展「志摩の海女」が4月1日、伊勢神宮内宮(ないくう)前の「茶房 山中」(伊勢市宇治今在家町、TEL 0596-23-5557)で始まった。
昨年70歳を迎えた泊さんは、今も現役で伊勢志摩の風景を撮影し続ける。伊勢志摩から直線距離で200キロ以上離れる富士山を撮影する写真家としても知られている。日本写真協会会員。
同展で展示するのは、志摩で生活し働く「海女(あま)」を取り上げた作品19点。全てモノクロで表現した。海女は昨年5月20日、「海女(Ama)に出逢(であ)えるまち鳥羽・志摩 ~素潜り漁に生きる女性たち」として文化庁の「日本遺産」に鳥羽市と志摩市が合同で申請し認定された。
泊さんは「作品は約2年間に撮影した志摩の海女。志摩町の片田、布施田、和具、越賀、御座、大王町波切で撮影した。海女漁の厳しさ、暖を取る様子、女性のたくましさ・美しさ、オンとオフの海女の何気ない表情…。それらを少しでも表現できればと思いシャッターを切った」と話す。
泊さんは「新型コロナウイルス感染拡大の心配があり、開催するか否かを直前までとても悩んだ。ぜひ見に来てくださいとは言えないが、気晴らしに外出する時に、もし(写真展のことを)思い出していただいたなら、無理せず、混雑する昼前後の時間帯を避けて来ていただければ」とも。
営業時間は9時~16時30分。木曜・金曜定休。5月31日まで。