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鳥羽に1棟貸し宿泊施設「Anchor.漁師の貸切アジト」 オーナーは移住し起業

鳥羽に1棟貸し宿泊施設「Anchor.漁師の貸切アジト」 オーナーは移住し起業

鳥羽に1棟貸し宿泊施設「Anchor.漁師の貸切アジト」 オーナーは移住し起業

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 かき養殖盛んな鳥羽市浦村地区に3月1日、1棟貸しの宿泊施設「Anchor.(アンカー)漁師の貸切アジト」(鳥羽市浦村町)がオープンした。

【その他の画像】鳥羽市に1棟貸し宿泊施設「Anchor.漁師の貸切アジト」

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 石川県出身の行野慎平さんがオーナーを務める同施設。客室は全室オーシャンビューでバルコニー付き7部屋、収容人数29人。大型シンクや冷蔵庫、食器洗浄機、炊飯器などを備えるキッチン、薪ストーブや大型テレビなどが設置された約85平方メートルのリビングエリア、バーベキューエリア、桟橋・イカダなどが自由に使用できる。

 同年12月に移住した行野さんは、1年間に180日泊を超えない住宅宿泊事業法(民泊法)の事業者認定を受けた。鳥羽市の移住促進のための補助金制度、移住し起業する際の施設整備費に対して費用の2分の1(上限50万円)を補助する「移住起業者施設設備事業費補助金」、移住者が空き家の改修に掛かった費用の2分の1(上限150万円)を補助する「移住促進空き家リノベーション支援事業費補助金」の申請を行い、それぞれ47万4,000円と150万円の補助金を受けた。

 移住し起業した理由を行野さんは「伊勢志摩の食、環境(自然や文化)、人の魅力にとても可能性を感じたこと、2018(平成30)年7月に三重県で行われた、食に関わる地域のリーダーを応援する『地域創生トレーニングセンタープロジェクト(地域トレセン)』に参加したことがきっかけ。キャンプ場の運営などをしていた前職では、豊かな自然環境の中での『非日常』を売りにしていたが、地域トレセンに参加して生産者の人たちの話を聞き、現場を知り、食と環境と人をつなげ、地域の魅力をサービスにすれば新たな価値が生まれると直感し起業した。鳥羽市の移住促進のための補助金制度も後押しとなった」と話す。

 行野さんは「開業できたものの、新型コロナウイルス感染拡大の影響を考えると積極的な宣伝ができないのが歯がゆい。宿泊予約は、1グループ限定なので知らない人同士が利用することはないと思うので、お互いの健康状態を確認した上でご利用いただいている」と説明する。

 「目の前には海が広がり、波の音が静かに響き渡る。友人や家族とのプライベート利用から企業研修などの会社行事やパーティ利用まで、1棟貸し切りの団体向け宿泊施設。宿泊だけでなく、カヤックや釣りなどのマリンアクティビティ、かきイカダまでクルージングし、かき養殖作業を体験したり、ワカメやアカモクの収穫体験など、地元漁師さんと連携した漁村ならではの体験メニューも用意する。伊勢神宮や英虞湾・賢島まで車で約35分で行くことができるので、アンカーを拠点に伊勢志摩エリア全域を満喫してしていただければ」とも。

 料金は1~5人=5万5,000円、1人追加ごとに5500円加算。チェックイン15時~、チェックアウト翌日11時まで。

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