「海童工房 魚寅(かいどうこうぼう うおとら)」(鳥羽市鳥羽4、TEL 0599-26-4000)が6月1日、3年ぶりに「ホシサメの薫製」の販売を再開する。
同店は、鳥羽で100年以上の歴史を持つ鮮魚問屋「魚寅」を引き継いだ3代目・杉田公司さんが、伊勢志摩で捕れるボラやマダコ、カキやタイラギ貝などさまざまな魚介類を薫製や甘露煮やオリーブオイル付けなどに加工し商品化し販売する。
「ホシサメの薫製」は2015(平成27)年に商品化し販売していたが、3年前にホシサメを捕っていた漁業者が亡くなったため食材が入手不可能となり販売することができなくなっていた。鳥羽湾で捕れるホシサメをさばき、3枚におろし、身を塩に漬け乾燥させサクラの木でいぶした冷薫。ホシサメは、体長約1メートルで体に星のような白い斑点があるのが特徴のサメ。
杉田さんは「当時、『さめの燻製』として伊勢の『おかげ横丁』で販売していた。伊勢の土産として知られるサメの干物『さめたれ、さめのたれ』と共に人気があったので販売できなくなって残念に思っていた。先日、89歳になる鳥羽の知り合いの漁師さんに久しぶりに会い話していた時に、その漁師さんがサメを捕りに行ってくれることになったので販売を再開することができた」と話す。
「ホシサメの薫製」は塩とタレの2種類(各75グラム)が入り1袋で、価格は800円。「おかげ横丁名産味の館」(伊勢市宇治中之切町)、鳥羽本店、インターネットで販売する。