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伊勢・二見興玉神社の竜宮社で「郷中施」津波の教訓、語呂合わせで後世に

伊勢・二見興玉神社の竜宮社で「郷中施」津波の教訓、語呂合わせで後世に(撮影=岩咲滋雨)

伊勢・二見興玉神社の竜宮社で「郷中施」津波の教訓、語呂合わせで後世に(撮影=岩咲滋雨)

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 二見興玉神社(伊勢市二見町)の境内社で綿津見大神(わたつみのおおかみ)を祭る「竜宮社」で7月5日、同神社の例祭と津波の教訓を後世に伝える祭典「郷中施(ごじゅうせ)」が執り行われた。

【その他の画像】竜宮浜にキュウリ、ミル、ナス、マツナを流して津波の教訓を後世に

 「郷中施」は、江戸時代の1792(寛政4)年5月15日にこの地区を大津波が襲い、民家約20戸が流されるなど大きな被害を受け、同神社の氏子らが隣人同士と助け合い施し合って水難を克服したことから、過去の大災害の教訓をいつまでも忘れないように、犠牲者の供養と再び災害が起こらないよう、毎年旧暦の5月15日に行われている。

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 祭典では、昭和天皇の御製「天地(あめつち)の 神にぞ祈る朝なぎの 海のごとくに 波たたぬ世を」に合わせてみこが舞う「浦安の舞」が奉納された。

 祭典終了後、宮司たちは同神社の前にある竜宮浜に移動し、2人のみこが「キュウリ(野菜)」「ナス(同)」「ミル(海草)」「マツナ(海浜性植物)」の供物を約80センチの木舟に載せて海に流した。供物には、子どもから大人まで理解できるように語呂合わせで「(大津波を)急に(キュウリ)、見る(ミル)な(ナス)、待つな(マツナ)」の意味を掛けている。

 毎年、二見町の住民が大勢参列する同祭。今年は新型コロナウイルス感染拡大防止のため事前に町内に「時間をずらし分散して参拝して欲しい」と呼び掛けた。参列者は氏子代表、区長らだけで行った。同神社の神職は「毎年欠かさず取り行う『郷中施』だが、時差参列をお願いしたのは初めて」と話す。

 毎年ほぼ満月となる「郷中施」。木舟を流すころに、ちょうど大潮の干潮時間と重なる。

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