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わらび餅を製造販売する「伊勢古仁屋」、溶けないアイスを新発売

わらび餅を製造販売する「伊勢古仁屋」、溶けないアイスを新発売

わらび餅を製造販売する「伊勢古仁屋」、溶けないアイスを新発売

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 わらび餅を専門に製造販売する「伊勢古仁屋(いせこびとや)」(伊勢市御薗町、TEL 0596-36-7330)が7月23日、溶けないアイス「わらび餅バー」の販売を始めた。

【その他の画像】伊勢古仁屋の溶けないアイス「わらび餅バー」

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 同社は、国産の本わらび粉を使ったわらび餅を提供しようと吉田仁さんが一念発起し、2019(平成31)年4月4日に社長兼工場長となって創業した。吉田さんは「以前、京都で初めて本わらび餅を食べた時の感動が忘れられなくて、伊勢でわらび餅を売りたいと思っていたのが創業のきっかけ」と話す。

 現在、本わらび粉を100%使い、きり箱に入れた「伊勢本わらび餅」(150グラム=1,800円)、本わらび粉に甘藷(かんしょ)でんぷんなどをブレンドした「伊勢わらび餅」(300グラム=700円、170グラム=400円)をメインに、「伊勢わらび餅」に伊勢茶を入れた「伊勢茶わらび餅」、日本産の紅茶の茶粉末を入れた「和紅茶わらび餅」、ほうじ茶を入れた「ほうじ茶わらび餅」、コロンビア産のコーヒー豆を使った「コーヒーわらび餅」(以上、300グラム=750円、170グラム=450円)の4種類のフレーバーをラインアップ。「生チョコわらび餅」「伊勢いちごわらび餅」の期間限定商品も販売した。そのほか、スーパーや飲食店などに業務用としてカットしていない状態のわらび餅の販売も行っている。

 本わらび粉は鹿児島県や大分県産の国産、きな粉は南勢糧穀(伊勢市上地町)が三重県産の大豆フクユタカを焙煎(ばいせん)して作る「伊勢きなこ」、伊勢茶や和紅茶、ほうじ茶は川原製茶(多気郡多気町)が製茶する茶を使う。

 吉田さんは「わらび餅は平安時代から食べられており、醍醐天皇の好物だったそうで、凶作時の農家の非常食としても食べられていた。本わらび粉は10キロのワラビからわずか70グラムのでんぷんしか取れない貴重なもので、価格もとても高い。よくスーパーなどで売られている透明のわらび餅には本わらび粉は1%も入っていないので、ぜひ本物の本わらび粉で作ったわらび餅を食べていただきたい。とろける食感の中にもコシのあるわらび餅」とほほ笑む。

 「わらび餅バー」は「伊勢わらび餅」をベースに食感や味などを調整して細長くカットしたものにバーを挟んで凍らせた。「伊勢いちご」(230円)、「チョコレート」(200円)、「伊勢茶」「コーヒー」(以上170円)の4種類を用意する。

 吉田さんは「『わらび餅バー』は夏にもわらび餅を食べていただきたいと思い開発した。『伊勢本わらび餅』には伊勢市在住の書道家・太田穂摂(すいせつ)さんに書いていただいた書をメインにした和の包装だが、『わらび餅バー』は動物のワラビーのしっぽに植物のワラビの形をデザインしたロゴマークにローマ字でISEKOBITOYAと書いたポップなデザインの包装にした。溶けてもわらび餅になるだけなので溶けないアイスとして子どもにも安心して食べさせることができる」とも。

 「あじ横産直市場」(伊勢市上地町)、「アマミリビング(Amamiliving)」(宮後)、「生鮮市場ベリー小俣店」(小俣町)、「生鮮市場ベリーみその店」(御薗町)、「ふるさと味工房アグリ」(度会郡玉城町)で購入できる。

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