南伊勢町の田曽白浜でカフェや宿泊施設などを新設し、スカイダイビングやビーチスポーツなどのアクティビティを充実させている「伊勢志摩観光開発」(度会郡南伊勢町田曽浦)が7月15日、グランピング施設「TASO FOREST CAMP(田曽フォレストキャンプ)」をオープンした。
【その他の画像】田曽白浜のアクティビティは10種類以上が遊び放題
田曽白浜は、かつては海水浴場としても賑わっていたが、国道260号線のバイパスが完成すると、訪問者がいなくなり、砂浜にはプラスチックゴミなどの漂着物がたくさん打ち寄せる寂しいビーチになっていた。同社が2年前から地域再生に乗り出し整備を始めた。宮崎あおいさんや向井理さんが出演する映画「きいろいゾウ」(2013年)や稲垣吾郎さん主演の映画「半世界」(2019年)などの映画のロケ地にもなった。
2018(平成30)年には、ヘリポートを設置し試験的にスカイダイビングを始め、2019(平成31)年から本格的にサービスを開始した。同時に田曽白浜に面した場所にステーキカフェ「WOOD FIRE MEAT BEER(ウッドファイヤーミートビア)」や1棟貸しの宿泊施設・バケーションレンタル「TASO BEACH HOUSE(田曽ビーチハウス)」(3棟、計42人収容)などを整備。田曽白浜の美化活動にも力を注ぎ、ゴミ袋いっぱいにプラスチックゴミなどを拾ってくれた人には、併設のカフェでソフトドリンクを1杯無料にする。
TASO FOREST CAMPは、田曽白浜の山側に、テント、ジャグジーバス、バーベキュー施設、テント内にはベッド、冷蔵庫、エアコンなど備えた3サイト「マシュマロ」「モンブラン」「パンプキン」(4人~、2万8,000円~)を設置した。同社の稲田竜太社長は「TASO FOREST CAMPは、元々地元の人が山を削って開墾して畑にしていた場所で、必要最低限の木を切っただけで、できるだけ現状を残して作り上げた」と話す。
一方、アクティビティの充実にも力を注ぐ。ビスケットボート(2人乗り)とバナナボート(6人乗り)は15分間水上バイクで引っ張り、SUP(6艇)、2人乗りシーカヤック(2艇)、ビーチバレー、ビーチクルーザー、スキムボード、シュノーケリング、水上トランポリン、ビーチパラソル、ロングスケート、高さ4メートルの壁でのボルダリングなどを自由に選んで遊ぶことができる。3時間 1人=1万円(宿泊施設利用者は8,000円)。利用時間は10時~13時、14時~17時。
同社観光事業部の森田一輝さんは「まだ知られていない田曽白浜海岸で総合マリンアクティビティを存分に体験してもらい、非日常的な時間を楽しんでいただければ。当社のサービスではないが、地域と連携したサービスとして、ジェットスキーに取り付けて空中を浮遊するフライボードの体験(15分大人=7,000円)も利用できる(水曜定休)。アクティビティプランは一度に15人まで対応可能」と話す。
営業時間は9時~17時。TASO FOREST CAMPはチェックイン15時~、チェックアウト10時。