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東京の老舗コーヒー店「金川珈琲」店主、多気町に移住し焙煎・カフェ営業

東京の老舗コーヒー店「金川珈琲」店主、多気町に移住し焙煎・カフェ営業

東京の老舗コーヒー店「金川珈琲」店主、多気町に移住し焙煎・カフェ営業

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 東京から多気町に移住した金川幸雄さんが古民家を改装し、コーヒー店「金川珈琲(カネカワコーヒー)」(多気郡多気町丹生、TEL 0598-67-8194)をオープンして間もなく2カ月がたつ。

【その他の画像】多気町丹生大師さんの近くにできた「金川珈琲」

 金川さんの祖父・英一さん(故人)が東京都大田区に1951(昭和26)年、喫茶「キンレイ」を開店。1956(昭和31)年に金川商店を設立した。コーヒーを淹(い)れて69年、コーヒー豆の焙煎(ばいせん)を始めて64年の歴史を持つ。1962(昭和37)年には金川さんの父・正道さんがコーヒーの基礎を学ぶためブラジルに渡り、ブラジルの「コーヒー鑑別人養成学校」に入学。日本人初のブラジル「コーヒー鑑別人」の資格を取得する。幸雄さんは「コーヒー一家」の3代目。

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 古くから「丹生大師(にうだいし)」さんとして親しまれる「丹生山神宮寺成就院」(同)の門前町として栄えた同地に7月6日に開店した同店は、130年以上前に建てられた元呉服店。敷地面積約340坪、建物面積約150坪。中庭もあり、柱にはケヤキ材を使うほどの建物だったが長年空き家だった。

 メニューは、4種類の豆をそれぞれローストし、少し寝かせ熟成させてから再度ローストするダブルロースト製法でブレンドしたオリジナルブレンドの「Vosso Amigo mix(VAmix)」「French Roast mix(Fmix)」と、オリジナルブレンドをアイスコーヒー用に焙煎したアイスコーヒーの3種類。ストレートコーヒーは「コロンビア」「ホンジュラス」「ブラジル」「キリマンジェロ」「モカ」(以上、1杯=500円、コーヒー豆200グラム=950円)の5種類を用意する。

 1階には東京から運んだ祖父の代から使う焙煎機を据えた焙煎室、コーヒー豆を販売するカウンター、一段上がったところと2階にカフェコーナーを設置する。席数はカウンター6席、テーブル20席。ティースプーンは、この古民家から出てきた130年以上前に切られたケヤキを使い、豆の種類を文字で彫刻した地元クリエーター作。

 祖父の英一さんがブレンダーとして考案したオリジナルブレンドを変わらず提供する。ポルトガル語であなたの友達という意味の「Vosso Amigo」の頭文字から取った「VAmix」は、コク、苦味、酸味のバランスが良く、親しい友のような飲みやすさを追求したという。「Fmix」は酸味が少なく濃く深い味わいで、「カフェオレなどミルクとの相性がいい」と金川さん。アイスコーヒーは、飲み進むほどほのかな甘味を感じられるのが特徴。「全て同一料金にしたのは、価格差などからくる先入観なく飲んでもらいたいから」と説明する。

 金川さんは「コーヒーをゆっくりと落ち着いた場所で飲んでもらいたいと、ずっと思っていたのが移住を決めた理由。三重県を選んだのは、謙虚で奥ゆかしい三重の人がとても好きだったから。ここに決めるまでに100軒以上の家を見せてもらった。多気町に決めたのは多気町役場の企画調整課の移住促進担当の坂下悠介さんに親身になって対応いただいたから」と話す。「この建物は当初候補ではなかったが、奇跡が起こった。三重に来てすでに多くの人に支えられて、開業することができた」とほほ笑む。

 「焙煎機を持ってきたが、温度や湿度はもちろん、電圧やプロパンガスの火力の調整などが大変だったが、東京時代からのお客さまからの注文品を送ったところ、変わらずご満足いただいたのでホッとした。近々ネット販売も再稼働できるし、落ち着いたら、業務用のコーヒー豆の販売やカフェを経営しているお店へのオリジナルブレンドの提案などにも力を入れていきたい」とも。

 営業時間は9時~17時。水曜・木曜定休。

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