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「伊勢志摩八方だし」新発売 コロナ禍で3社がタッグ、合わせて創業567年の歴史

「伊勢志摩八方だし」新発売 コロナ禍で3社がタッグ、合わせて創業567年の歴史

「伊勢志摩八方だし」新発売 コロナ禍で3社がタッグ、合わせて創業567年の歴史

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 伊勢志摩で創業100年以上の老舗(しにせ)専門店3社が10月1日、だししょうゆ「伊勢志摩八方だし」を開発し販売する。

【その他の画像】新商品の「伊勢志摩八方だし」

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 3社は、天然醸造にこだわるしょうゆブランド「ミヱマン醤油」の名で知られる1684(貞亨元)年創業の「西村商店」(度会郡玉城町、TEL 0596-58-2225)、昔ながらの手火山(てびやま)式焙乾方式でかつお節を製造する1897(明治30)年創業の「久政(きゅうまさ)」(志摩市大王町、TEL 0599-72-3113)、おぼろ昆布、とろろ昆布、だし昆布など北海道産の昆布を販売する1912(明治45)年創業の「酒徳(さかとく)昆布」(伊勢市神久、TEL 0596-28-2068)。3社の創業年数を合計すると567年になる。

 同商品は、化学調味料無添加の濃縮希釈タイプで、西村商店のたまりしょうゆをベースに、久政のかつお節と酒徳昆布の昆布、三重県産干ししいたけなどで天然だしを取り合わせただししょうゆ。内容量は200ミリリットル。

 酒徳昆布の里村悟社長は「これまで2社のコラボはあるが3社のコラボは珍しいのではないか。3社で良い商品が作れないかと、半年近く掛けて試行錯誤しながら完成させた。近年の健康志向を意識して天然のものにこだわった。今後も伊勢志摩の地から伝統的な和食の文化を発信していきたい」と説明する。

 里村社長は「めんつゆ、煮物、炊き込みご飯など色々な料理の基本として使っていただけるように、酒徳昆布のレシピを基本にしょうゆ専門店の西村商店が製造を行った。数か月に渡り試作を重ねてようやく完成した。香りと深い味わいが特長。個人的には、ダイコンおろしと共に焼き肉のタレとして食べるのがおすすめ」とも。

 西村商店の木場章元さんは「話は昨年の11月ごろからで今年1月ごろから具体的に動き出した。3社がそれぞれに力を合わせることでコロナ禍でも相乗効果を高めていけると思う。まずは年間1万本の販売を目指したい」と意気込む。

 価格は500円。3社それぞれの店舗のほか、伊勢志摩地域内の土産物店、ホテル、スーパー(地産地消売場)、おかげ横丁酒徳昆布店(伊勢市宇治中之切町)などで販売予定。

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