伊勢志摩観光コンベンション機構(伊勢市二見町、TEL 0596-44-0800)が現在、「伊勢志摩スタンダード」の構築を急いでいる。
伊勢市、鳥羽市、志摩市、南伊勢町、玉城町、度会町の3市3町の行政や観光協会、観光施設などで組織する同機構。伊勢志摩地域全体の観光PRや修学旅行、国際会議、展示会、映画のロケ地などの誘致、観光情報サイト「伊勢志摩観光ナビ」の運営などを行っている。
「伊勢志摩スタンダード」は、伊勢志摩を訪れようとする観光客が安心して伊勢志摩を選び、旅を楽しんでもらおうと、新型コロナウイルス感染症に対して万全な対策を行うよう、宿泊施設や飲食店などに対し同機構が独自に定めた基準。
具体的には、従業員の日々の体調管理、手洗い・手指消毒、マスクなどの着用の徹底、施設の清掃・消毒の強化、人と人との間隔を最低1メートル確保、十分な換気、客への手洗い・手指消毒、マスク着用依頼など。
基準に適合した宿泊施設や飲食店を「伊勢志摩スタンダード」として登録し、参加事業者に「伊勢志摩スタンダード」オリジナルステッカーを付与。それぞれの施設・店舗内に掲出するよう呼び掛ける。
同機構担当者は「伊勢志摩地域は現在まで新型コロナウイルス感染症の陽性反応者の発生件数が非常に少なく、特に観光に由来する案件は発生していない」と説明する。
「まずは、伊勢志摩で営業する観光事業者の皆さんには趣旨に賛同いただき『伊勢志摩スタンダード』への登録をお願いしたい。10月上旬には『伊勢志摩スタンダード』参加事業者をウェブで公開する予定」と話す。