夫婦岩(めおといわ)に向かって愛を叫ぶ「夫婦の町の中心で愛を叫ぶ」イベント(通称=めおチュー)が11月22日、「いい夫婦(ふうふ)の日」に二見海岸で行われた。
毎年、二見興玉神社(伊勢市二見町)境内で行われている同イベントだったが、今年は新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点から同神社境内が密集しないように配慮し、二見浦の夫婦岩の見える突き出した堤防の上に会場を変えた。
毎年11月22日の「いい夫婦の日」にちなんでその日前後の日曜に開催されている「めおチュー」は、群馬県我妻郡嬬恋村で毎年開催されている「キャベツ畑の中心で妻に愛を叫ぶ(通称=キャベチュー)」にならい、縁結びや夫婦円満の象徴として知られる同神社の海に浮かぶ夫婦岩に向かって愛を叫びたいと始めたのがきっかけ。今年は、初回の2009(平成21)年と同様に日曜となったため、日程を変更すること無く開催することができた。今年で12回目。主催は、日本愛妻家協会伊勢支部(同、TEL 0596-43-2050)。
今年は9組の「叫びスト」がエントリー。三重県内、横浜市、名古屋市、江南市などから参加があった。今回で3回目の横浜市から来た内野敦さんは妻と娘に愛を叫んだ。今回で2回目の名古屋市在住の前田篤さんは妻と2人の子どもたちにありがとうと感謝の言葉を叫んだ。名古屋市の安海(あずみ)りささんはこの日、誕生日の夫に、結婚して10年間の感謝を込めた。
前田篤さんは「新婚だった10年前、緊張しながら妻への愛を叫んだ。その後仕事も生活も充実し今日までこれた。10年前も幸せだった。それから2人の子どもができ、妻のおかげでここまで来れた。今の幸せを妻と子どもたちに感謝し、ありがとうと叫んだ。今回も緊張した」と話す。
同協会伊勢支部の浜千代美治(みはる)さんは「コロナ禍で一時は中止も考えたが、初心に帰って一人でも愛を叫んでくれる人がいたらやろうと思い、やってみた。エントリーしてくれた人は当初10組集まったが、コロナの影響でキャンセルが重なり一時は5組になってしまった。最終的に9組が参加してくれた。コロナのおかげで、初心に帰ることができ、とても清々しい」とほほ笑む。