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「みなみいせ商会」が南伊勢町産本マグロ取り扱いに本腰 海外需要見越し

「みなみいせ商会」が南伊勢町産本マグロの取り扱いに本腰 海外需要見越して

「みなみいせ商会」が南伊勢町産本マグロの取り扱いに本腰 海外需要見越して

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 南伊勢町の地域資源を活用し事業展開する「みなみいせ商会」(度会郡南伊勢町、TEL 0599-77-6995)が3月18日、南伊勢町で養殖された本マグロの販売を開始した。

【その他の画像】廃校の給食室に60キロ以上の本マグロ

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 同社は、地域の人材を雇用し同町で取れる新鮮な魚貝類をメインに、加工処理などを行い、商品化し販売しながら、地域の活性化を目指そうと、2017(平成29)年10月2日に設立。社長には同町の小山巧町長が就く。現在、同町在住の40代~70代(最高齢は72歳)の10人を雇用、2014(平成26)年3月31日に廃校となった穂原小学校と南海小学校の給食室などを加工場として利活用している。

 これまで、マダイを使った冷薫やしゃぶしゃぶセット、サバの冷薫や締めさば、さばずしなどに加工し販売してきたが、海外への販売をメインに本マグロの取り扱いに本腰を入れていくという。

 同町には現在、ブルーフィン三重の「伊勢まぐろ」、丸久水産の「みえまぐろ」、清洋水産の「なだまぐろ」の3社が本マグロのブランド化に成功し、品質の高いマグロを生産している。

 同社取締役の荘司博規さんは「南伊勢町は、本マグロの養殖場では最東北に位置し、沖縄や九州と比べ海水温が低いため、健康的で身の締まったおいしいマグロが育つ。熊野灘周辺の海で釣り上げた天然の本マグロの子ども=ヨコワを生け簀(す)で畜養し大きく育てて出荷している。国内需要はもちろんだが、マグロは特に海外の人に人気で海外向け商品として育てていきたい」と話す。

 荘司さんは「当社が販売する本マグロは、前日まで生きていたマグロを素早く卸し、適当な大きさに切り分け、赤身、中トロ、大トロなどに選別し、マイナス40度で冷風を当て、表面を凍らせてから1柵ずつ、真空パックに詰め、マイナス30度のアルコール溶液の中に漬け込み瞬間冷凍させているので、解凍した時にドリップが出なく、新鮮なままおいしく召し上がっていただけるのが特徴」と説明する。

 荘司さんは「現在、中国向けに商品の加工作業を行っているところで、少し落ち着いてきたので、地域の皆さまにも召し上がっていただきたいと思い、インターネットでの販売を開始した。国内の事業者向けの商品も積極的に取り扱っていきたい。こんなにおいしいマグロが南伊勢町で生産されていることを知ってもらいたい」とも。 

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