伊勢の2輪チーム「AKENO SPEED・YAMAHA(アケノスピード・ヤマハ)」(伊勢市小俣町)所属の南本宗一郎選手が7月17日・18日、鈴鹿サーキット国際レーシングコース(鈴鹿市)で行われた「MFJ全日本ロードレース選手権シリーズ第5戦」(第53回 MFJグランプリ スーパーバイクレースin鈴鹿)ST1000クラスのレースで準優勝を飾った。
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伊勢市出身の国際ライダー・稲垣誠さんが監督兼オーナーを務め、2015(平成27)年から独立チームとして「全日本ロードレース選手権」のほか、「鈴鹿8時間耐久ロードレース」「アジアロードレース選手権」などのバイクレースに参戦する。今シーズンの全日本ロードレース選手権にはST1000クラスに南本宗一郎選手(40番)、ST600クラスに井手(いて)翔太選手(11番)が参戦中。マシンはそれぞれヤマハのYZF-R1とYZF-R6。
昨シーズン、ST600からST1000クラスにランクアップした南本選手は、決勝レースを7番グリッドからスタート。前半は落ち着いたレースで着実に順位を上げ5番手に。渥美心選手(TONE RT SYNCEDGE4413 BMW)と作本輝介選手(Astemo Honda Dream SI Racing)がトップ争いを繰り広げている中、7周目で2人が転倒し脱落。南本選手は3位でチェッカーを受けることになった。その後、岡本裕生選手(bLUcRUニトロレーシング51)がMFJ国内競技規則付則9(ST1000技術仕様)の違反で失格となり、南本選手が2位に、伊藤勇樹選手(YAMAHA RACING ASEANwith伊藤レーシング)が3位に繰り上がった。
ST1000クラスのポイントランキングでは現在、渡辺一馬選手が合計89ポイントで1位、榎戸育寛選手が67ポイントで2位、南本選手も67ポイントで並ぶ。ST600クラスの井手選手は29位に終わった。
南本選手は「地元鈴鹿で優勝できなくて悔しい。金曜日まではトップタイムで順調だったが予選はトラブルでアタックできず、7位からのスタートとなり、序盤での遅れが今回の敗因に繋がってしまった。悔しい思いでいっぱいですが今シーズン初表彰台なので、チームみんな、ヤマハさん始めスポンサーの皆様に感謝の気持ちでいっぱいです」と話す。
各クラスの順位は以下の通り。JSB1000クラスレース1優勝=中須賀克行選手「YAMAHA FACTORY RACING TEAM」、2位=名越哲平選手(MuSASHi RT HARC-PRO.Honda)、3位=日浦大治朗選手(Honda Dream RT 桜井ホンダ)。同レース2優勝=中須賀選手、2位=清成龍一選手「Astemo Honda Dream SI Racing」、3位=日浦選手。ST1000クラス優勝=渡辺一馬選手(Astemo Honda Dream SI Racing)、2位=南本宗一郎選手(AKENO SPEED・YAMAHA)、3位=伊藤勇樹選手(YAMAHA RACING ASEANwith伊藤レーシング)。ST600クラス優勝=小山知良選手(日本郵便HondaDream TP)、2位=荒川晃大選手(MOTOBUM HONDA)、3位=埜口遥希選手(MuSASHi RT HARC-PRO.)。J-GP3クラス優勝=尾野弘樹選手(P.MU 7C GALE SPEED)、2位=細谷翼選手(realize racing team)、3位=小室旭選手(Sunny moto Racing)。JP250クラス優勝=中村龍之介選手(ENDLESS TEAM SHANTI)、2位=篠崎佐助選手(TEAM TEC2 & YSS)、3位=鈴木悠大選手(キジマKISSレーシングチーム)。
17日の天気は晴れ、気温29.4度、観客4000人。18日は曇り、気温28.4度、観客6500人。