全国の太鼓打ちが伊勢に集結して2日間太鼓をたたく「神恩感謝 日本太鼓祭」が11月27日・28日、伊勢神宮内宮(ないくう)と、おかげ横丁(伊勢市中之切町)で開催される。主催は神恩感謝日本太鼓祭実行委員会(おかげ横丁内、TEL 0596-23-8838)。
同祭は、1996(平成8)年から「おかげ横丁」独自で県内の太鼓チームで開催していた「太鼓芸能祭」を、2003(平成15)年9月から全国規模に拡大したもので、今回で19回を数える。
太鼓がたたける喜びを神様に感謝し奉納し、和太鼓を通じ日本文化の素晴らしさを伝えようと10団体が演奏を行う。参加団体は、「大江戸助六太鼓」「三宅島芸能同志会」(以上東京都)、「御陣乗太鼓保存会」「ほのお(火が3つ)太鼓ユニット」(以上石川県)、「備中温羅太鼓」「山部泰嗣」(以上岡山県)、「豊の国ゆふいん源流太鼓」(大分県)、「天孫降臨霧島九面太鼓保存会」(鹿児島県)、「熊野鬼城太鼓」「神恩太鼓」(以上三重県)。
関連イベントとして、1609年創業の浅野太鼓楽器店(石川県白山市)の職人が指導し、ケヤキの胴に革を張るなどしてオリジナル太鼓を作る体験教室「ミニ太鼓作り」が行われる。会場はおかげ横丁内の横丁棋院で、定員は各日先着10人。
広報を担当する大谷和佳子さんは「日本人は古来、太鼓を打つことで、息災と豊穣(ほうじょう)を神様にお祈りしてきた。全国各地の太鼓打ちが、今年一年間太鼓をたたけた喜びと感謝の思いを音に乗せて表現する。日頃から研さんを積む太鼓打ち同士が、演奏を通じてお互いを高め合う大切な場にもなっている。コロナ対策を万全にして、熱気あふれる伊勢の冬の風物詩を見に来てもらえれば」と話す。
開催時間は、27日=10時~17時、28日=9時30分~16時。観覧無料。