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伊勢「ひもろぎの里」で山の神祭 日本青伸会会員ら70人が参列

伊勢「ひもろぎの里」で山の神祭 日本青伸会会員ら70人が参列(写真=加藤直人)

伊勢「ひもろぎの里」で山の神祭 日本青伸会会員ら70人が参列(写真=加藤直人)

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 「日本青伸会」(東京都千代田区西神田、TEL 03-3261-8565)が所有する「ひもろぎの里」(伊勢市勢田町)で12月12日、「山の神祭」が行われた。

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 伊勢神宮の社殿などを新しく建て替える第59回式年遷宮で使う屋根材のカヤを栽培する場所を開拓するための組織「神宮萱地造成奉仕隊」が1942(昭和17)年に結成され、度会郡小川郷村(現在の度会町川口)の約100万平方メートルの山を延べ5万人以上の隊員が1年3カ月掛け、開墾からカヤの植栽を行った。カヤ地完成後、勤労奉仕で培った「奉仕・友愛・忍耐・進取」の精神を後世に伝えようと、奉仕隊に参加した全国約4000人で「屋船会」が1943(昭和18)年に結成されその後、「日本青伸会」に改名したのが同会のはじまり。その後、1976(昭和51)年に社団法人に、2012(平成24)年に公益法人となり現在に至る。

 同会は、1945(昭和20)年から年末年始の伊勢神宮のかがり火の奉仕「庭燎奉仕」を行い、1976(昭和51)年に次代を担う健全な青少年の育成を目指そうと伊勢神宮内宮(ないくう)と外宮(げくう)の中間にある山を取得し「ひもろぎの里」と名付け、1978(昭和53)年から「ひもろぎの里」でユースキャンプを、1980(昭和55)年から伊勢神宮の森で育った苗木を植樹する「植樹祭」などの活動を行う。

 「山の神祭」では神饌や参列者をお祓いした後、山を登り、山の神を祭る地で祝詞(のりと)を上げ会員らがサカキを奉納した。

 同会4代目理事長の久本惠章(やすたか)さんは「同会では1980(昭和55)年から毎年12月に伊勢神宮の神職に来てもらい山の神の前で祭典を行っている。今年は新入会員ら約70人が参加し、1年無事に過ごせたことに感謝して手を合わせた。敗戦の荒廃の中から立ち上がり、100万平方メートルの山を開墾した時の精神『御萱地精神』を後世に残して行きたい」と話す。

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