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志摩の海の見える森に岐阜の三大桜を植樹-音楽家の喜多郎さんら

志摩の海の見える森に岐阜の三大桜を植樹-音楽家の喜多郎さんら

志摩の海の見える森に岐阜の三大桜を植樹-音楽家の喜多郎さんら

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 岐阜の三大桜といわれる樹齢1500年の「淡墨(うすずみ)桜」、同1100年の「臥龍(がりゅう)桜」、同450年の「荘川桜」の苗木それぞれ2本ずつが3月26日、太平洋が一望できる公園「漁火(いさりび)の森」(志摩市磯部町)に植樹された。

志摩の海の見える森に岐阜の三大桜、植樹.音楽家・喜多郎さんらが

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 志摩市と友好都市提携を結ぶ岐阜県郡上市の「郡上・桜守の会」(石田五秀会長)メンバーら34人がバスで訪れ、高さ約2メートルの苗木6本をそれぞれ植えた。昨年9月設立の同会は、陸前高田市内約170キロにわたる津波到達ラインに10メートルおきに桜を植樹し、ラインに沿った桜並木を作ることで後世の人々に震災の教訓を伝えようと活動するNPO「桜ライン311」(同)に賛同し、昨年11月、現地での植樹作業を行った。世界的に活躍するキーボード奏者の喜多郎さんが同会の親善大使を務め、この日も同会メンバーらと一緒に参加した。

 漁火の森は、地元の住民でつくる「いさりび会」(北村正允会長)が管理し、これまでにソメイヨシノなどの桜1800本を植樹してきた。この日は今春で閉校となった的矢中学校の生徒23人もソメイヨシノの苗木を閉校記念として植樹した。

 喜多郎さんは淡墨桜の苗木を同森の東斜面に植樹。「これだけ眺めのいいところ。1000年は咲き続けてくれるだろう(笑)」と期待を込めた。大口秀和志摩市長は「責任重大。枯らしてしまったら大変なこと」と市職員に「毎日見に来るように!」と指示をしていた。

作業を終えたメンバーらは、「いさりび会」が労いにと用意した新鮮な的矢カキの焼きガキを堪能した。今後同会は、秋に陸前高田で、春には同市で継続的な三大桜の植樹活動を行う予定。

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