令和4年1月1日、伊勢神宮内宮(ないくう)宇治橋前大鳥居の真ん中から、初日の出が神々しく人々を照らした。
この日の伊勢志摩の海岸からの日の出時刻は6時59分ごろ。宇治橋前からは、標高約367メートルの島路山を乗り越え日の出時刻から約45分後に太陽の光が届く。伊勢志摩から直線距離で約200キロ離れる富士山はくっきりと姿を表し、水平線上に雲があったため少し時間をずらした初日の出となった。
宇治橋前の上空には流れる雲があり、朝日が出るか心配な様子で時間を待つ多くの人。7時44分ごろ、まず最初に宇治橋の守護神「饗土橋姫(あえどはしひめ)神社」に太陽の光が輝くと、その後雲の合間から太陽が現れ大鳥居全体を強い光で照らし、冷えた空気を温かく光と共に包みこんだ。
目を閉じ手を合わせ祈る人、全身で光を受ける人、スマホやデジカメで朝日を撮影する人、仲間と一緒に記念撮影する人…。マスク越しからでも笑顔とわかる人たちで賑わっていた。
大阪市出身の女性は「初日の出が出るか心配したが、とても強い光が私たちを照らしてくれたときには、太陽の恵みに自然と感謝の気持ちでいっぱいになった」とほほ笑む。
伊勢神宮の参拝時間は、1日~4日は終日、5日は0時~20時、6日は5時~20時、7日は5時~18時。12月31日~1月10日までの期間、内宮・外宮(げくう)において臨時御朱印所を設置。新型コロナウイルス感染症防止のため、毎年行う神酒の授与(内宮・外宮・瀧原宮・伊雑宮)、甘酒の授与(内宮)、湯茶の接待(内宮・外宮)は中止する。
津地方気象台による三重県南部地方の1日から3日までの天気予報は、晴れ時々曇り。