志摩市へUターンしたカキ養殖業・伊藤龍馬さんが1月11日、産直市場「恵みの郷 志摩海道」(志摩市磯部町)で焼きガキの販売を始めた。
28歳の伊藤さんは、母の愛さんが三カ所地区でカキ養殖を始めた15年前からカキ養殖の仕事を手伝ってきた。22歳になってからは大阪の建築会社などで働いていたが、2020年10月にUターンした。
伊藤さんは「新年になって焼きガキの販売を思い付いた。志摩海道に生カキを卸していたこともあって、店先での販売はすんなり決まった。早速、ドラム缶や焼きカキののぼりなどを準備し販売を始めた。今シーズンは、カキがたくさん死んでしまい大変だったが、カキ好きの人をはじめ少しでも多くの人にカキを食べてもらい、カキ本来のおいしさを分かってもらいたい。試食も用意しているので、気軽に声を掛けてほしい」と話す。
価格は、焼きガキ2個=500円、同6個=1,000円、生の殻付きカキ10個=1,000円。殻付きカキは一日2セット限定で特大20個=4,000円も用意する。
伊藤さんは「その場で直接焼いて目の前で食べてもらい、おいしいとすぐに反応してもらえることが生産者として励みになる。残り少ないカキだが、2月10日前後まで何とか販売できれば」と話す。
営業時間は9時~16時30分。