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志摩市の酒販店が「海底熟成酒」 英虞湾に日本酒沈め

志摩市の酒販店が「海底熟成酒」 英虞湾に日本酒沈め

志摩市の酒販店が「海底熟成酒」 英虞湾に日本酒沈め

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 三重県の地酒を専門に扱う酒販店「べんのや酒店」(志摩市志摩町)が2月21日、日本酒を海底に沈めて熟成酒を作るプロジェクトを開始した。

【その他の画像】「三重の地酒を英虞湾の海中で更に熟成 海底熟成酒プロジェクト」始動

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 「三重の地酒を英虞湾の海中で更に熟成 海底熟成酒プロジェクト」と名付けた同プロジェクト。同店が「伊勢志摩ツーリズム」(伊勢市楠部町)と地元真珠業者らと協働で進める。高付加価値商品の創出、ブランド化、アコヤガイの稚貝の大量へい死などで苦戦する真珠養殖業者の新たな収入源の確保、海底熟成酒づくり体験プランなど海底熟成酒を活用した旅行企画による伊勢志摩地域への誘客などをもくろむ。

 プロジェクトでは、2016(平成28)年に英虞湾の中央に浮かぶ賢島を舞台にしたG7首脳会議「伊勢志摩サミット」で乾杯酒に選ばれた2蔵で、大田酒造(伊賀市)の「半蔵 特別純米酒」と清水清三郎商店(鈴鹿市)の「作 玄乃智」を詰めた720ミリリットル入りの瓶合わせて150本を英虞湾の間崎島と座賀島周辺の2海域で深さ20~25メートルの海底に沈める。

 「伊勢志摩ツーリズム」社長の西田宏治さんは「海底熟成酒は、沈没船から引き揚げられたワインが非常においしくなっていたという実話から考えられた熟成方法の一つ。2020年12月には、中部国際空港利用促進協議会と連携し、英虞湾に県内の酒蔵10社25種類の日本酒を沈める実証実験を行った。引き上げ後に三重県工業研究所(津市)が成分を分析したところ、2021年6月までの約7カ月で苦味成分が減少しまろやかで口当たりがなめらかになるなど一定の効果が見られた」と説明する。

 「べんのや酒店」の竹内伸樹さんは「志摩市には酒蔵がないので、志摩市ならではの日本酒を販売したいと考えていた。海底熟成酒についても企画を温めていた。今回は熟成させるとおいしくなる2蔵の2銘柄を選んだ。瓶のまま沈めるとフジツボなどが付着するので蜜ろうで栓を密封して黒いカバーで覆い紫外線から日本酒を守る。1年後が楽しみ」とほほ笑む。

 150本のうち50本を販売する予定。予約販売は3月中に「べんのや酒店」のホームページで開始する。残る100本は旅行企画と試飲に用いるという。

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